2019.11.29
シニアマーケティングノウハウ読まれる会報誌、読まれない会報誌の違いとは?
(株)ハルメク・エイジマーケティング 代表取締役の木船より、シニアマーケティングにまつわるお話をさせていただきまます。今回は「読まれる会報誌、読まれない会報誌の違いとは?」です。
目次
会報誌の接触場所、接触頻度がさまざまです。
“顧客を離脱させたくない、既存顧客にもっと自社商品を楽しんでもらいたい”
“商品だけではなく、良質な情報をお届けすることで生活向上に役立ちたい”
そういった理由で、多くの会社様が無料の機関誌を発行されていると思います。
接触パターンも色々です。店舗内のラックに積まれているもの、通販を利用している顧客に毎月届くもの、年数回届くもの……など、色々な接触場所、接触頻度があります。
無料の会報誌の場合、“読んでいる”と言える方はおおむね3割前後
あなたの会社が発刊される会報誌について、
「多くのお客様にちゃんと読まれていますか?」
「毎回楽しみに読まれていますか?」
と問われたらどうでしょう。
何割くらいのご担当者様が“YES!”と答えられるか。
業界業種・内容・厚みにもよりますが、無料の会報誌の場合、“読んでいる”と言える方はおおむね3割前後です。
“表紙だけ読んで、捨てられる”
“第一特集だけながめて捨てられる”ということも多くあります。
これは買ってまで読みたいという有料誌と違うので、ベースの閲読態度ができていないので当然です。
よって悲観することはなく、3割でも読んでくれる人に、商品の良さ、企業のwillを伝えることは有益なので、コンテンツを磨き上げ、有用性を高めていくことで目標達成に寄与できます。
『なんとなくきれいな会報誌』だけでは、継続閲読になりません。
しかし、あえてストレートに言うと、世の中には、正直残念な会報誌が多いなというのも事実です。
その残念な典型例が、『なんとなくきれいな会報誌』です。
きれいならいいじゃないか。と思うかもしれませんが、きれいだけでは、継続閲読になりません。
会報誌は、ざっくり言うと、「企画、デザイン、ライティング」の3要素で出来ています。次に、この3要素についてみていきましょう。
【1】企画
その会社のカラーが出るので、一旦置いておきましょう。
【2】デザイン
これは手に取ってもらうためにある程度チカラは必要で、
デザイン次第で、『なんとなくきれいな会報誌』にはなります。
【3】ライティング
実は、毎号楽しみに待っていただくにはライティング、つまり文章の技術が重要となります。
有料だった場合、お客様は買ってくださるのでしょうか?
会報誌は一般的に広告代理店が受注し、制作会社、デザイン会社に振られて作られることが多いです。
とりあえず見た目はちゃんとしたものができます。
しかし、本文を熟読すると、愕然とするクオリティのものが多々あります。ネット記事をコピペして組み合わせたような浅いもの。句読点が連続され、どこに主語があるのかわからないもの。読後に一体何が伝えたかったのかわからないもの。
無料だからと、読む側も期待値は高くありませんが、実際に読みにくかったり、つまらない文章だと次回以降、確実に手に取っていただけません。
皆さんの会社の会報誌、一度もしこれが有料だった場合自分は買って読みたいか?お客様は買ってくださるか?の視点で一度チェックして見てください。
巻末アンケート表だけでの満足度評価は避けた方が無難
続いて、PDCAの部分の注意点です。
まず、巻末にアンケートを付ける企業様は多いですが、巻末アンケート表だけでの満足度評価は避けた方が無難です。一部のコア客の声だけを見てしまっているとコンテンツ編成が歪んでいきます。
顧客全体への定期的なCS調査や、別途調査企画をするなどして、普段手に取ってない方、読み方が浅い方
も含めて客観的にコンテンツ評価を把握しましょう。
会報誌は顧客には無料ですが、実際単価ベースでは数十円かかっているものです。
数十円で買ってもらえるクオリティか再チェックしてみてください。
木船 信義(きふね しんぎ)
株式会社 ハルメク・エイジマーケティング 代表取締役
らでぃっしゅぼーや株式会社(現:オイシックス・ラ・大地)で11年間。マーケティング課長、経営企画課長を経験。
2014年、いきいき(現ハルメク)入社。 CRMマーケティング責任者、新規事業開発責任者を歴任。2018年4月に、シニア特化型マーケティングコンサルティング会社、株式会社ハルメク・エイジマーケティングを設立し代表取締役に就任。
株式会社ハルメク・エイジマーケティング
https://halmek-agemarketing.co.jp/
この記事の監修者プロフィール
木船 信義
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