前期高齢者

前期高齢者の意味／解説／説明

前期高齢者とは、一般的に65歳から74歳未満の人々を指す。

これに対して75歳以上は後期高齢者と呼ばれる。この年齢区分は、人口統計や社会政策、健康管理の文脈でよく使用される。

前期高齢者、後期高齢者については、「高齢者の医療の確保に関する法律」（昭和57年法律第80号）では、65歳以上を高齢者とした上で、65-74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と分けて定義されている。

また、高齢者医療制度では、年齢により2つの制度に区分され、65歳～74歳は「前期高齢者医療制度」、75歳以上（65歳～74歳の一定の障害のある人を含む。）は「後期高齢者医療制度」の対象となっている。

前期高齢者負担金は、「前期高齢者医療制度」の前期高齢者（65歳～74歳の人）の偏在による各保険者の財政負担の不均衡を是正するため2008年度に創設された制度である。

前期高齢者が多く加入している国保には交付金が交付され、逆に前期高齢者加入率の低い健康保険組合等は「前期高齢者納付金」を納めることで負担が平準化されるというしくみである。

しかし、「前期高齢者医療制度」には、現役世代が負担する前期高齢者納付金が年々上昇し、健保組合などの被用者保険の財政状況を大きく圧迫しているという問題点もある。

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