2023.02.27
シニアマーケティングノウハウシニア向けオンライン施策の成功術 【LP制作編】
社会のデジタル化が進み、シニア世代でもスマホなどを利用したオンラインでの購買が活発になっています。こうした中、シニアに刺さるオンライン施策として重要となるのが「LP」制作です。本記事では、シニアのWEB行動の特徴について触れたうえで、LPのメリットや制作のポイントなどをご紹介します。
目次
シニアのデジタル事情
シニアの3人に1人はネットショッピングをしている!?
社会のデジタル化が急速に進む昨今、シニアもデジタルとの接点が増えています。ハルメクのシンクタンク「生きかた上手研究所」の調査によると、55歳以上の女性のスマートフォンでのネットショッピング利用率は、以下のように推移しています。
2019年と2022年を比較すると、ネットショッピング利用率(赤枠箇所)は14.1pt増えており、シニアの3人に1人以上はネットで商品を購入していることがわかります。またそれ以外にも、スマホ決済や動画視聴、Instagramの利用などWEBを多く活用しているのです。
では、シニアはWEB上でどのような行動を取っているのでしょうか。次項では、シニアのWEB行動の特徴を紹介します。
シニアのWEB行動の特徴
・検索時のディスクリプション文を読んでサイトに入ってくることが多い
たとえば「ひざ 痛い」などのキーワードで検索し、検索結果のディスクリプションを読んでからサイトに流入するパターンがよく見られます。
以下画像の赤い枠が、ディスクリプション該当箇所です。
・リンク遷移が多いと、元に戻れず迷子になることがある
前の画面に戻ることができなかったり、別ウインドウへの遷移という概念がわからなかったりする方も多く、色々なページを閲覧しているとどのページにいるのかわからなくなってしまうことが多いです。
・縦スクロールが得意
ページの遷移は不得意な一方、遷移を必要としない画面の縦スクロールはしっかりと読まれる傾向があります。
・一般的なサイトを拡大して閲覧することが多い
標準的なサイトのフォント数はシニアにとって小さく読みにくいため、画面を拡大して読もうとする傾向があります。
シニアがWEBでとりやすい行動の詳細については、以下の記事からご覧ください。
シニアのデジタルシフトのリアルを知る(前編)
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WEB上に訪れるシニアに商品購入などのアクションを起こしてもらうためには、こういったシニアならではのWEB行動を押さえ、特徴に合わせたサイト作りが必要です。次章からは、サイト作りで重要な「LP制作」に焦点を当てて、制作するメリットやシニアにLPが適している理由について解説します。
LPのメリットとは?シニアにLPが適している理由
LPは、主にリスティング広告やメールマガジン、あるいはチラシやパンフレットの二次元バーコードなどからの流入の受け皿として使われます。検索時に出てきたサイトのディスクリプション文や広告などで、興味を持った消費者に訪問してもらうことで、サービスへの理解促進やネクストアクションに誘導することができます。
では、なぜLPがシニアに適しているのでしょうか。その理由を2つご紹介します。
高いコンバージョンが見込める
1つ目の理由は、LPは他のページに比べ訴求力が高く、より高いコンバージョンが見込めるためです。この訴求力の高さは、「1ページ完結」と「理想的な順番で訴求できる」というLPならではの特徴によって担保されています。
・1ページで完結
LPは1ページで完結しており、導線で迷いにくい作りになっています。また、LPは縦長のレイアウトを採用することが多く、WEBサイトと異なり他のページへのリンクもCTAボタン以外は掲載しません。そのため、他のページへの遷移が苦手で縦スクロールが得意なシニアと相性が良く、LPだけで見込み顧客の行動を喚起することが可能です。
・理想的な順番で訴求できる
LPは、商品・サービスを「どのような順番・レイアウト・テキスト・画像添付で紹介することで行動を起こしてもらえるか」を消費者目線で考えて制作されます。
たとえば、「このようなことでお悩みではないですか?」「この商品ならそのお悩みを解決できます」「今なら、期間限定でセール中」というように、セールストークを1ページ内で順序立てて展開するため、説得しやすいです。
なお、高いコンバージョンを出すためには、リスティング広告のディスクリプションやバナーのキャッチコピーとLPの内容を連動させることが大切です。
シニアはリスティング広告かそれ以外のページにかかわらず、上位表示をされたページを閲覧する傾向があります。そのため、サービス名・商品名など検索されやすい固有名詞や関連性の高い単語でリスティング広告を行うことで流入の増加を見込め、コンバージョンにつながりやすくなります。
離脱が少ない
2つ目の理由は、LPはリンクが少なく縦長スクロールがメインのため、情報過多にならず離脱を防げることです。
特にシニアは、遷移後に元に戻れず迷子になることが多いため、リンクを少なくすることで長く滞在してもらいやすくなります。また、シニアはスマホでもPCでもスムーズにページスクロールを行えるため、1ページあたりの情報量を少なくし複数ページで説明するよりも、1ページ完結で多くの情報を載せられるLPの方が適しています。
シニアにとってLPが重要なことがわかったところで、シニアに興味を持ってもらえる内容・クリエイティブでないと意味がありません。次章では、LP制作におけるポイントをご紹介します。
LP制作におけるポイント
ファーストビューでターゲットが欲しい情報を簡潔に伝える
ファーストビューで雑多・情報過多な印象を与えると重要なポイントが伝わりにくくなります。たとえば写真の上に文字が載っていると非常に読みづらい印象を与えてしまうため、訴求したいベネフィットはなるべく見やすく簡潔に伝えることが重要です。
画像文字よりも、テキスト文字を利用する
シニアは「画像は画像」「文字は文字」として認識することが多く、バナーの文字などは認識されない傾向があります。そのため、画像内に文字を挿入するよりもテキスト文字を使用する方が効果的です。
CTAを行動喚起の文言にする
CTAの言葉が行動喚起になるように設定することも重要。たとえば「問合せはこちら」という誘導をするCTAよりも、「問合せをする」や「相談する」といった行動を促す言葉を使用するとよいでしょう。
ハルメク流LP制作のノウハウ
ハルメクでは、20年以上にわたりシニアマーケティングの支援を行ってきており、ノウハウに基づくLP制作を行っています。そこで本章では、ハルメク流のLP制作のノウハウを一部だけ特別にお伝えします。
ターゲット像に合わせたクリエイティブの見直し
ハルメクでは、シニアのターゲット像に合わせたクリエイティブの制作を行っています。LP制作時には、ターゲットに合わせて作戦シートを制作しており、その作戦シートに合わせたLPのタイプ別構成を複数用意して対応できるようにしています。
また、ハルメクでは過去約20年にわたるクリエイティブ制作の結果を比較・分析・効果検証しており、その一環としてお客様へのヒアリングを実際に行い、シニアにとってわかりやすい制作物とは何かを常に模索しています。
たとえば、「画像テキストよりも文字テキストを利用する」、「文字サイズは見やすいように最低26ピクセル以上で制作する」といったハルメク流の「成功の型」はこれまでの度重なる効果検証から得たものであり、「成功の型」を現在も日々更新し続けています。
そのほかのハルメク流LP制作のノウハウを知りたい方は、ページ下部の関連する資料(シニア向けデジタル施策の成功術《LP編》LPがシニアにおすすめな理由とは?)をご覧ください。
シニア向けLP制作は、シニアのWEB行動を把握することから始まる
ここまででご紹介してきたように、効果的なLPを制作するには、「シニアのWEB行動を把握・分析し、LPに反映させること」が重要です。実際にハルメクでは、ヒアリングやリサーチを通じてシニアのWEB行動を分析し、それをもとにシニアに寄り添ったコンテンツを制作してきました。
しかし、シニアのWEB行動の把握は、リサーチ対象の確保・リサーチ知識・時間の確保…など社内のリソースを多く有するため、自社だけで行うことは容易ではありません。
そこでハルメクでは、シニアに対してユーザーテストやアンケートを行い、シニア向けデジタル施策の問題点を可視化させるサービスをご提供しています。“デジタル課題の見える化サービス”にご興味のある方はぜひ以下のバナーよりご検討下さい。
また、シニア向けLP制作やリスティング広告の運用など、クリエイティブ改善や広告運用を通してシニア集客を強化したい方は、こちらの資料を、LP制作のポイントをもっと詳しく知りたい方は以下資料をダウンロードください。
この記事の監修者プロフィール
シニアマーケティングラボ事務局
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