リビングウィル
リビングウィル の意味/解説/説明
リビングウィルとは、回復の見込みがない状態になった際に望む医療やケアについて、本人の意思を事前に文書で示しておくことをいう。英語で「生前の意思」という意味の「Living Will」が語源となっている。
リビングウィルの主な目的は下記のとおり。
- 個人の自己決定権の尊重:個人が自身の意思に基づいて終末期の医療や治療方法について選択できるようにすることで、自己決定権を尊重する
- 家族や医療従事者への指針の提供:患者自身が意識不明や判断能力を失っている場合でも、リビングウィルによって患者の意志が明確に伝えられるため、家族や医療従事者は患者の意向に沿った医療行為を行うことができる
- 不必要な延命治療の回避:患者が延命治療を望まない場合、リビングウィルはその意思を事前に示すことにより、苦痛や負担を伴う不必要な治療の回避に役立つ
具体的には、リビングウィルには、以下のような内容が含まれる。
- 人工呼吸器や経管栄養(胃に直接栄養を送ること)などの延命措置を受けるか否か
- 疼痛管理に関する希望
- 臓器提供や身体の解剖に関する意向
- 代理意思決定者(ファミリーや信頼できる人)の指名
リビング・ウィルには法的拘束力はないが、医師や家族が本人の意思を尊重する際の参考資料となる。
リビングウィル の歴史
リビングウィルの概念は、1967年、アメリカの弁護士であるLuis Kutner 氏がリビング・ウィルについての論文を発表したのが最初とされている。この論文は大きな反響を呼び、リビングウィルの概念が広く知られるきっかけとなった。その後、1976年にはアメリカで初の自然死法が制定され、リビングウィルが法的にも認められるようになった。
日本では、1978年に日本尊厳死協会が設立され、リビングウィルの普及活動が始まった。
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