【事例】シニアマーケティングでブランド認知が向上した、ハルメクとの取り組みとは

シニア層をターゲットにしたマーケティングは、難しいといわれています。エース(株)はその壁を打破するため、ハルメク・エイジマーケティングにサポートを依頼しました。なぜ数ある選択肢の中からハルメクを選んだのか? どのような施策がおこなわれ、どんな成果がもたらされたのか? エース(株)マーケティング本部チーフの高城奈々子氏に、その経緯と成果について詳しくお話を伺いました。

目次

【課題】 シニア層への認知度をあげたい 

エース(株)が抱えていた課題は、シニア層に対して女性向けバッグブランド「カナナプロジェクト」の認知度を再び高めることでした。 



「『カナナプロジェクト』はリリースから約18年が経ち、当初のメイン支持層であった50代〜60代の女性は現在70代〜80代に差し掛かっています。年齢が上がるにつれて外出の機会が減り、バッグの需要も徐々に減少している状況です。また、コロナ禍の影響もあり、外出自粛が続いたことから、旅行用バッグとしての需要が減少しました。このような背景から、改めてシニア層に対してブランドの認知度を高めることが急務だと考えました」と高城氏は語ります。 



エース(株)はまず、新聞広告や旅行業者が発行する会員向け冊子に掲載し、プロモーションを展開しました。しかし、旅行の需要が減少する中で、次に打つべき手として、カナナプロジェクトを「普段使いのバッグ」としても訴求する必要があると判断。そして、シニア層への知見と確かな実績を持つハルメクへの依頼に至りました。 

ハルメクに依頼した理由 



「ハルメク・エイジマーケティングに依頼を決断したのは、シニア市場に関する知見と強いマーケティング力が魅力的だったからです」と高城氏。 



とくにハルメク本誌は、シニア層だけでなく、ミドル・シニアにもアプローチできる点が非常に魅力的に映ったといいます。 



また、ハルメクの強みは、単なる紙面広告だけでなく、ターゲット層に向けた通販やウェブでの全方位的なアプローチが可能である点です。そのため、エース(株)は紙媒体に加えて、ニーズに応じた戦略を緻密に練るハルメクに期待を寄せました。 

ミドル・シニアのファッション・美容意識
調査2024「ファッション編」レポート

ハルメクの強みは緻密なアプローチと「ハルトモ」という読者モニター 

「感心したのは、ハルメクの『作戦シート』です。普通は、ヒアリングの後にゲラの提案がきて、それを確認する流れが一般的。しかし、ハルメクは事前に緻密な戦略を提示してくれるんです。そのおかげで方向性が明確になり、社内でもすぐに納得を得られました」 



さらに、ハルメク独自の読者モニター「ハルトモ」を活用することで、商品の魅力をリアリティをもって伝えるだけでなく、消費者インサイトを発見できる点も非常に評価されました。 



「たとえば、ハルトモさんから『汚れを拭き取りやすいように表面がツルツルした素材のバッグがいい』という意見がありました。すでにバッグには撥水加工が施されていて汚れは拭き取れるようになっていましたが、その点がユーザーに十分に伝わっていなかったんです。ユーザーが商品を選ぶ際にどこに注目しているのか、改めて知ることができたのは大きな収穫でしたね」と高城氏は振り返ります。  



「ハルトモ」はハルメクのシンクタンク「生きかた上手研究所」のモニター組織で、現在4,600人ほど登録者がいます。プロモーションや戦略に合致する条件で細かくフィルターをかけて選ぶことができます。これにより的確なフィードバックが得られ、消費者インサイトを知ることができるほか、商品開発においても非常に有効な意見が集まりやすくなっています。 


【結果と効果】 ブランド認知度が向上 

今回、おこなったのは、シニア層に響く広告コピーと誌面作り、そしてハルメク本誌およびpetit(通販客向け別冊誌)への掲載です。 



この施策の結果、問い合わせ件数が前年比15%(前比115%)増加し、ブランドの認知度が大幅に向上しました。また、全国の店舗および通信販売での注文も増え、ブランド全体の販売数の向上に寄与しました。 

ハルメクとのパートナーシップで生まれた安心感と信頼

「最初は、雑誌の広告出稿における制約が想定より細かいこともあり、少しとっつきにくい印象を持っていました」と高城氏は当初の印象を振り返ります。しかし、実際に仕事を進めるうちに、ハルメクは非常にアットホームで、柔軟な対応をしてくれるパートナーであることが分かり、その信頼感が高まっていったとのことです。 



ハルメクの細かな提案や「作戦シート」は、エース社内でも高く評価され、さらに誌面を見た百貨店などの取引先からの評判も非常に高い結果を得られました。 

まとめ

エース(株)がハルメクをパートナーに選んだ理由は、シニア市場への深い知見と強力なマーケティング力に加え、ミドル・シニア層にもアプローチできる幅広い戦略に魅力を感じたからです。また、紙面広告にとどまらず、通販やウェブを組み合わせた全方位的なアプローチが可能である点も大きな決め手となりました。 

  

ハルメクは、エース(株)の女性向けバッグブランド「カナナプロジェクト」の認知度向上を目指し、独自の「作戦シート」とフィルター選出されたモニター「ハルトモ」を活用した緻密な戦略を展開。その結果、問い合わせ数の増加、ブランド認知度の向上、さらには売上拡大を成功させました。



シニアマーケティングで結果を出すなら、ハルメク・エイジマーケティング 

ハルメク・エイジマーケティングは、シニア市場に精通した知見と、実際のユーザーの声を基にした「読み手に伝わる広告」づくりが強みです。雑誌や物販を通じて培ったノウハウを活かし、リアルなシニアの悩みやトレンドに寄り添いながら、レスポンスを生み出す広告戦略を作成します。 



広告出稿後も細かなデータ分析をおこない、結果をフィードバックすることで、次の戦略に繋げる改善提案が可能です。シニア市場での成功を目指すなら、ハルメク・エイジマーケティングにご相談ください。 



また、下記より、ハルメクグループのサービス資料をはじめお役立ちホワイトペーパーがまとめてダウンロードできます。ぜひダウンロードしてご活用ください。 

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カナナプロジェクトについて 

「カナナプロジェクト」は、テレビ番組「日立 世界・ふしぎ発見!」の”ミステリーハンター”として知られる竹内海南江さんとエース(株)が共同でプロジェクトを立ち上げた女性向けバッグブランドです。2006年にスタートし、当時としては珍しい女性に向けた機能性バッグが50代から60代の女性に大ヒット。18年たった今でも、主力ブランドの1つです。 

カナナプロジェクト公式サイト  https://www.kananaproject.com/ 

取材協力:エース(株) 

この記事の監修者プロフィール

シニアマーケティングLAB事務局

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