【ハルメク独自リサーチ】 2011年から毎年実施!シニアのデジタルデバイス活用についての調査2021

生きかた上手研究所では、シニア女性がスマホ等のデジタルデバイス利用実態を把握するため、「シニア女性のスマホ等のデジタルデバイスに関する実態調査」を2011年より毎年、郵送アンケートにて実施しています。この度、これまでの調査結果ならびにシニアのデジタルデバイス活用に関するオープンデータに基づき、「シニアのデジタルデバイス活用についての調査2021 調査報告書」を発行しました。本記事では、その内容を一部紹介します。

~調査概要(2021年調査)~
■タイトル 『シニア女性の「スマホ等のデジタルデバイス」に関する実態調査』
■調査手法 郵送アンケート
■調査の対象 全国に居住する55 歳~74 歳までの女性
■有効回答数 527名
■調査期間 2021年6月15日~7月3日および7月3日~8月3日
■調査主体 株式会社ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所

※「デジタルデバイスに関する実態調査」は同様の規模で、2011年から毎年実施しており、報告書には経年データの分析を掲載しております。

目次

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シニア女性のスマホ普及は右肩上がり!今やハルメク読者の約9割が所有

総務省の「通信利用動向調査」によれば、60-69歳の一般シニア女性のスマートフォン利用率は、2015年(平成27年)は21.2%、2020年(令和2年)は59.3%で、5年で38.1ポイント上昇しました。

同じ年代のハルメク読者のスマートフォン利用率と比較すると、2015年は22.9%で、一般シニア女性とほぼ同水準だったのが、2020年では85.3%と、一般シニア女性のそれを大きく上回っています。

これらのことから、シニアの間でもスマホ利用がスタンダードになりつつあると言えます。

図1:一般シニア女性とハルメク読者の利用率推移

※一般シニア女性:60-69歳、ハルメク読者:55-74歳
出典:総務省 通信利用動向調査 世帯編(世帯構成員別)、ハルメク生きかた上手研究所「シニア女性のスマホ等のデジタルデバイス」に関する実態調査」

シニアのネットショッピング利用はスマホよりもパソコンが中心

シニアのスマホの普及とともに、スマホによるネットショッピング(EC)利用も増えてはいますが、シニア層のEC利用はパソコンが中心です。2021年、ハルメク読者のデジタルデバイス利用者を対象にECの利用媒体について尋ねると、パソコンが51.4%で最も高く、次いでスマホが39.3%でした。

また、総務省統計局の調査によると、65歳以上のEC利用率はここ数年間横ばいで、他の年代と比較して普及が進んでいませんでした。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年5月には65歳以上のネットショッピング利用率が3割に達し、その後も増加傾向にあります。

出典:総務省統計局「新型コロナウイルス感染症で変わるネットショッピング-家計消費状況調査の結果から-」

シニアも一度オンラインイベントに参加すると、継続参加の意欲が高くなる

シニアは、新たな技術やサービスを一度体験してそのメリットを実感すると、その後も継続して利用する傾向があると言われています。この傾向はオンラインイベントへの参加も同様です。
2021年6月4日~7日に実施したハルメク読者モニター「ハルトモ」471名(50~85歳)へのWebアンケート結果によると、オンラインイベントに参加したことがある人は全体の47.6%(224名)でした。オンラインイベント参加経験があった人に「今後も参加したい意欲はありますか」と尋ねたところ、83.9%が「今後も参加したい」と回答しました。

一方、オンラインイベント参加経験のない247名に「オンラインイベントにご興味はありますか」と尋ねたところ、「興味あり」と回答した人は48.2%で、「興味なし」と回答した人(51.8%)が半数以上でした。
オンラインイベントはネットリテラシーやスキルの観点から、「ハードルが高そう」「難しそう」と思ってしまうシニアも多いようです。そのため、操作マニュアルの配布や電話対応などで手厚くサポートし、安心してはじめの一歩を踏み出してもらうことが重要です。

参考リンク:『シニアのインサイトを探求する「オンライン座談会」・「オンラインエスノ」』

LINE利用率が高いシニア。LINE広告やアカウントの運用に注目

経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年のテレビ広告費は前年比12.8%減、折込みチラシ・DM費は27.0%減少しました。しかし、デジタル広告は堅調で2020年のインターネット広告費は前年と比べて31.9%増加しました。これは、コロナ禍によってECやSNS利用が増加したことが要因です。

では、シニア向けサービスのインターネット広告は、どのようなチャネルで展開するのが効果的なのでしょうか。

ハルメク『シニア女性の「スマホ等のデジタルデバイス」に関する実態調査(2021年)』で22の機能・アプリから利用時間の長い上位3つを回答してもらいましたその結果、利用率が8割を超えた機能やアプリは「写真撮影」92.8%、「電話」89.9%、「LINE メッセージのやり 取り」88.5%、「メール」85.8%、「調べ物(Web 検索)」81.1%でした。

これらのことから、シニア向けのインターネット広告においては、LINE広告やLINEアカウントの運用が有効である可能性があります。

出典:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」

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10年にわたる定点観測やオープンデータから、シニアのデジタルシフトが急速に進んでいる様子が明らかとなりました。

以下のURLから、『シニアのデジタルデバイス活用についての調査報告書』抜粋版の
ダウンロードが可能です。シニアのデジタルデバイス利用状況をさらに詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。

この記事の監修者プロフィール

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ハルメク生きかた上手研究所は、雑誌「ハルメク」の全月刊誌販売部数No.1達成(※)を支えた社内シンクタンクです。「ハルメク」から生まれた4,600人を超えるハルメクモニター(通称:ハルトモ)とのつながりを起点に、コンテンツ・商品・サービスの開発につなげています。

※日本ABC協会発行社レポート2023年7月~12月

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