2024.09.17
シニアに関する調査年代別の金融資産はどのくらい?資産内訳や投資意向など世代別調査結果を大公開
年代ごとにお金に関する意識にどんな違いがあるのでしょうか。また、どんな金融資産を保有し、どんな投資スタイルなのでしょうか。ハルメク 生きかた上手研究所による最新の年代別お金に関する意識と実態に関する調査結果の内容を抜粋してお届けします。年代別のマネーインサイトを知り、ターゲット層への効果的なアプローチのためにぜひご活用ください。
〜調査概要〜
調査名:お金に関する意識・実態調査
調査方法:WEBアンケート
調査対象・有効回答者数:20~79歳の男女 1,200名
調査実施日:2024年6月7日(金)~10日(月)
調査主体:株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
※調査結果のパーセンテージは、小数点以下第2位を四捨五入したため、総数と内訳の合計が一致しないことがあります。
目次
貯金と貯蓄の違い
調査結果に入る前に、貯金と貯蓄の違いを確認しておきましょう。
貯金とは、単にお金を貯めておく行為を指し、現金や預金が含まれます。一方で、貯蓄は貯金を含む広範な概念で、株式や債券なども含めた金融資産全般を指します。
金融資産とは
金融資産とは、不動産や貴金属などの実物資産とは異なり、実態はないけれど経済的価値を持ち、現金化が容易な資産を指します。流動性が高く、売買がしやすいのが特徴で、市場の変動に応じて価値が変わるため、資産運用の手段としても利用されています。具体的な金融資産としては、現金や預貯金、株式、債券、投資信託、生命保険、商品券などが挙げられます。
各世代別の平均貯蓄(金融資産)額
それでは、世帯の金融資産を年代物男女別に調査した結果からみていきましょう。
<50代以降の特徴>
- 最も金融資産があるのは男性60代で2,388万円、次いで女性60代、女性70代
- 女性50代は分からない/答えたくないという比率が57%と一番高い
この調査結果からは、とても興味深い傾向が見えてきます。それは、50代女性の1,511万円が、同年代男性の1,458万円を上回っているという結果です。一般的に、男性の方が高い資産を持つ傾向にある中で、この結果は注目に値します。
以下、50代以降の特徴を1つずつ解説します。
60代以上の貯蓄額が現役世代と比べて多い理由
1つ目の特徴である60代以上の貯蓄額が現役世代を上回る理由として、まず挙げられるのが退職金の受け取りです。この年代は、まとまった金額を手にする機会が多いことが大きな要因でしょう。また、親の高齢化に伴い、遺産相続が60代以降におこなわれるケースが増えていることも一因です。さらに、生命保険や養老保険の満期商品を受け取ることも、貯蓄額を押し上げる要素として考えられます。
加えて、支出の減少も影響しているでしょう。住宅ローンの返済が終了し、子どもの養育費が不要になるため、貯蓄に回せる資金が増え、結果として貯蓄額が増加していると推察できます。
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男性よりも女性の方が答えたくない回答が多い理由
男性よりも女性の方が、自身の金融資産について答えたくないという比率が多いことも特徴的です。
その理由の1つとして、世帯の資産を世帯主(夫や親)が管理しているため、具体的な情報を知らないケースが考えられます。
また、将来への不安による考えることへの抵抗感も、女性が答えたくないとする理由として推察できます。
経済的な将来に対する不安から、自身の貯蓄額について深く考えたくないという心理が働いてしまうのかもしれません。また、貯蓄額が世間で言われている平均から大きく乖離していると感じている場合、それを答えることに抵抗を感じてしまうということも考えられます。
さらに、女性や高齢者は個人データを提供することに強い警戒心を持っていることが多く、これも答えたくないという比率が高い一因となっているかもしれません。
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もっと見る老後のお金に対する心配
老後のお金に対する心配について「心配あり」の割合が最も大きいのは30-40代の女性で約8割という結果です。 それに比べて、50代の女性は低いものの、7割近くが「心配あり」と回答しています。
老後のお金に対する心配は、30〜40代女性のほうが高いという結果でしたが、「心配あり」の内容は、50代と異なるのかもしれません。
30〜40代は教育費や住宅ローンなどの支出が多い時期。老後の資産形成に集中できないことが老後のお金に対する心配につながっていると考えられます。
一方、50代女性は、老後のお金について心配かどうかが、より具体化する頃です。老後資金形成のラストスパートとなる重要な時期であることに加え、親の介護や相続問題が現実化してくる頃でもあります。また物価上昇による生活費の増加と、定年退職後の収入減少の可能性が現実味を帯びてきて、長い老後の生活費をどのように賄うか、より具体的な不安要素となっていると考えられます。
つまり、30〜40代女性は漠然とした不安を抱いているのに対して、50代女性の老後のお金に対する心配は、よりリアルに差し迫った問題として捉えられているといえそうです。
投資をしている割合と今後の投資意向
それでは50代女性で投資をしている人はどれくらいいるのでしょうか。
投資をしている人がどれくらいいるのか、年代別にみてみると、50代女性は45%の人が投資をしており、女性の中では最も高いことがわかります。
これは、よりリアルに差し迫った老後のお金の問題解決の一助として、資産形成の重要性が認識されるようになったこと、ネットで投資情報にアクセスしやすくなったこと、子育てが一段落して自己投資や資産形成に興味が高まったことなどが背景にありそうです。
一方で、現在投資をしている人のうち、投資意向が現状維持傾向にある人は、全体で半数を超えています。これは、過去の経済危機を経験したことで投資のリスクを実感し、老後資金の目減りを恐れてリスクの高い投資を避けたいという心理が働いているからではないかと考えられます。
50代女性が保有している金融商品は?
投資をしている人はどんな金融商品を保有しているのでしょうか。
各世代別の保有商品をみてみると、さまざまな特徴が浮かび上がります。
たとえば、新NISAの登場は、投資の裾野を広げ、若年層の投資意欲を高めるきっかけとなりました。しかし、新NISAを保有している人の割合に注目してみると、50代では興味深い結果となりました。
世代別の投資傾向を詳細に分析した資料では、50代女性が保有する金融商品の内訳をご確認いただけます。また、各世代がどのような商品に魅力を感じ、どのような行動パターンを示すのか、具体的なデータも掲載しています。ぜひ資料ダウンロードして、ご確認ください。
資料をダウンロードする「積立」「一括購入」投資タイプ別の年代比較
投資タイプを年代別に比較してみると、30代以下は積立投資の割合が高く、40-50代以降では一括購入の割合が高いという傾向が見られます。これは、より大きな投資をおこなう自信の高まりや、退職に向けた準備の一環として金融投資を重視していることが考えられます。
また、40代・50代女性は、他の世代や男性と比較して、大胆かつ積極的な投資スタイルを持っていることも特徴的です。
投資タイプを年代ごとに比較することで、ターゲット層がどのような投資傾向を持っているのかわかります。詳細なデータをご用意していますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
資料をダウンロードする投資していない人の投資意向
投資していない人のなかで「新たに投資を始めたい」と思っている人がどれくらいいるのか、その割合を調べた投資意欲調査では、ある年代において、投資意向割合が大幅に減少するという興味深い傾向が明らかになりました。
投資に関心はあるが、まだ踏み出せていない層にアプローチするためには、各年代層にあわせてパーソナライズされたメッセージを作成し、訴求力を高めることが、新たな顧客層を開拓につながります。
詳細なデータをご用意しておりますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
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もっと見るまとめ
今回の調査では、50代女性は同世代の男性を上回る平均貯蓄額をもっていることが判明しました。
彼女たちは、老後の資金に対する不安を感じつつも、老後の生活に備えた資産形成を積極的におこなっています。
一方で、金融資産に関してはデータを提供することに警戒心を抱いたり、老後資金の目減りを恐れてリスクの高い投資を避けたいという心理が働く層が一定数いることもわかりました。
このように、年代別のお金に関する調査は、消費者の行動を深く理解し、効果的なマーケティング戦略を立案するために不可欠な資料となります。
詳細な調査データや、各世代別の保有金融商品、投資タイプの比較、投資意向に関する情報は、ハルメクシニアマーケティングラボで公開しています。資料のダウンロードも可能ですので、ぜひご確認ください。
資料をダウンロードするそして、雑誌「ハルメク」の読者は投資やお金の使い方に高い関心を持っています。高い広告接触率と読者層の信頼を得ているこのプラットフォームを活用することで、商品やサービスを効果的にアピールできます。 ぜひ、ご検討ください。
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