【ハルメク独自リサーチ】スマホで最も利用している機能は「写真撮影」。シニア女性のスマホ活用最新事情

シニア世代はスマートフォンを利用しないというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。実は現在、シニアのスマートフォン利用状況は大きく変化しており、若者だけでなくシニアでもスマホを利用するのが一般的になっています。
生きかた上手研究所では、シニア女性がスマホ等のデジタルデバイスをどのように利用しているのか把握するため、「シニア女性のスマホ等のデジタルデバイスに関する実態調査」を2011年より毎年実施しています。本記事では、シニア女性のスマホ利用の実態とスマホに対する意識について最新調査結果を一部紹介します。

~調査概要~
■タイトル 『シニア女性のスマホ等のデジタルデバイス」に関する実態調査』
■調査手法 郵送アンケート
■調査の対象 全国に居住する 55 歳から 74 歳までの女性
■有効回答数 531名
■調査期間 2020年7月10日~8月3日および8月13日~9月3日
■調査主体 株式会社ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所

目次

シニア女性のスマホ利用率は2020年で8割超

日本では、2008年に「iPhone」が上陸、2014年には格安スマートフォン(以降スマホ)の販売が開始され、スマホ市場の拡大が進んできました。

 

こうしたなか、シニア女性のスマホ利用率は2011年時点では0%でしたが、徐々に利用率が高まり、2020年時点では、85.3%にまでなりました。
パソコン(以降、PC)、タブレット、スマホ以外の携帯電話(以降、ケータイ)の利用率推移と比較すると、スマホの利用率のみが右肩上がりになっていることがわかります。


一方で、ケータイの利用率は2013年の74.9%を最後に右肩下がりとなっており、2020年には15.4%にまで低下しています。


図1:デジタルデバイス別の利用率推移
注:回答者は各年55~74歳の女性である。母数は図中に記載。

シニア女性が利用している機能と今後利用していきたい分野とは

シニア女性が活用しているデジタルデバイスは今や、スマホが中心となっています。そこで、具体的にどのような場面で利用しているのか、また、今後活用していきたい機能について、複数回答で尋ねました。

よく利用しているスマホ機能は「写真・動画撮影」「動画視聴」

利用している機能で多いのは、「写真撮影」や「電話」、「メール」、「LINEメッセージ」などコミュニケーションに関わる機能です。メールについては2017年からの推移でみると徐々に減少しており、逆にLINEメッセージが増加傾向にあります。


直近の利用率の伸びで見ると「動画撮影」や「動画をみる(動画サイトの閲覧含む)」の伸びが顕著になっています。


図2:スマホで利用している機能やアプリ(複数回答)
注1:回答者は各年55~74歳女性のスマホ利用者である。母数は図中に記載してある。
注2:他に「ネットショッピング」「スマホ決済」「テレビ電話・ビデオ会議(zoom、skypeなど)」などについて使用頻度を聴取したが、回答者数が少なかったため、グラフからは省略した。

これから習熟度を上げて活用していきたいスマホの機能は?

今後活用していきたい機能について上位3つは、「地図やナビの操作」が43.2%、「写真撮影」が36.5%、「写真加工」が36.1%でした。


図3:習熟度を上げたいスマホ機能(複数回答)
注:55~74歳の女性のうちスマホ利用者かつ習熟度をあげたいスマホ機能がある285名が対象。

スマホに対するシニア女性の意識と実態

シニア女性のスマホ利用率は上昇していますが、利用者はどれくらい「スマホを使いこなせている」「使いこなしたい」と思っているのでしょうか?
シニア女性の意識やスマホの習熟に関する意欲について尋ねました。

スマホを「使いこなしていると思う」人の割合は 12.6%

「スマホを使いこなせているか」を尋ねたところ、2020年時点で「使いこなしている(5~7への回答)」と回答した割合は12.6%、「使いこなせていない(1~3への回答)」と回答したのは65.1%となっていました。

 

2018年時点では、「使いこなしている」と回答したのが15.6%、「使いこなせていない」と回答したのが66.0%となっており、ほぼ横ばいでした。


図4:スマホの「主観的使いこなし度」
注:回答者は各年55~74歳女性のスマホ利用者である。母数は図中に記載。

スマホの習熟意欲、「意欲はない」人の割合が少しずつ増加

スマホの習熟に関する意欲を尋ねると、2020年では「習熟意欲はある」と回答したのが46.4%、「習熟意欲はない」と回答したのが25.8%となりました。

 

2018年時点では、「習熟意欲はある」と回答したのが53.7%、「習熟意欲はない」と回答したのが21.1%であったことを踏まえると、習熟意欲は低下傾向にあることがわかります。


図5:スマホの習熟意欲
注:回答者は各年55~74歳女性のスマホ利用者である。母数は図中に記載。

資料ダウンロードはこちら

ここまで調査サマリーをお読みいただき、ありがとうございました。
シニア女性のスマホの活用状況やデジタルデバイスに対する意識の実態を把握することは、シニア女性をターゲットにしたビジネス展開において重要なポイントとなります。
本記事では一部のみしか紹介しきれておりませんが、概要データ・グラフなどをまとめたサマリーデータは以下より、どなた様でも無料でダウンロードしていただけます。どうぞご利用ください。

この記事の監修者プロフィール

生きかた上手研究所

生きかた上手研究所

ハルメク生きかた上手研究所は、雑誌「ハルメク」の全月刊誌販売部数No.1達成(※)を支えた社内シンクタンクです。「ハルメク」から生まれた4,600人を超えるハルメクモニター(通称:ハルトモ)とのつながりを起点に、コンテンツ・商品・サービスの開発につなげています。

※日本ABC協会発行社レポート2023年7月~12月

記事一覧はこちら

ご相談/お問い合わせ・
資料請求はこちら
contact

(株)ハルメク・エイジマーケティング営業局

お問い合わせ

03-3261-1363

(受付時間:平日 9:00〜18:00)

ハルメクグループの
サービス資料をはじめお役立ち資料が
まとめてダウンロードできます。