2026.01.06
シニアに関する調査シニアはSNSで物を買う?Instagram・YouTubeの利用実態と購買を動かすポイント

「シニアはSNSを『家族との連絡』にしか使わない」「若年層向けと比べて、SNS広告の効果が見えにくい」——そうしたイメージとは異なる側面が、最新調査から見えてきました。
実は、2024年から実施したSNS調査。
シニアの各SNS利用率や利用目的などの実態を明らかにし、大きな反響をいただきました。
その中でも「SNSが購買行動に繋がっているかどうか」は多くの方の興味を引いたようでした。
今年は利用率の高いInstagramとYouTubeに絞り、利用実態や購買行動を深掘り。
本記事では、この調査データをもとに、InstagramとYouTubeにおいて、シニアがどのように情報に接触し、どのような投稿内容が購買のきっかけになりやすいのかを整理します。
〜調査概要〜
調査方法:Webアンケート
調査対象者:50〜79歳女性
調査エリア:全国
回収数:536サンプル
実査期間:2025年9月29日(月)〜10月2日(木)
調査主体:株式会社ハルメク・エイジマーケティング 生きかた上手研究所
・昨年は50,60代のみの聴取のため、昨年との比較は70代を省いています
・調査結果のパーセンテージは小数点以下第2位を四捨五入したため、総数と内訳の合計が一致しないことがあります
目次
シニアのSNS利用、最新の実態をチェック
シニア層のSNS利用を考える上で、まず押さえておきたいのが利用率の変化です。
昨年比で急増したSNSとその伸び率

2024年調査と比較すると、SNSの利用率は全体として増加傾向が見られました。
中でも、Instagramの利用率は前年比10pt増の66%と増加。利用が広がっている様子がうかがえます。
50代・60代・70代それぞれの詳細な推移については、
「SNSに関する意識・実態調査2025レポート(利用実態編)」に掲載しています。
レポートはこちらSNSを見てから情報収集を行うシニア

また、今回の調査では、SNSで投稿を見た後の行動として、「インターネットでさらに検索する」と回答した人が62%、「企業や商品・サービスの公式サイトを見に行く」と回答した人が35%という結果でした。
これらの結果から、SNS接触をきっかけに、検索エンジンや公式サイトを併用しながら情報収集を進めているシニア女性が一定数存在することがうかがえます。
SNSは、友人や家族とのコミュニケーションにとどまらず、購買前の情報収集フェーズにおける「きっかけ」となる媒体として機能していると考えられそうです。
Instagram利用実態
ここからは、シニア女性のInstagramの利用実態を見ていきます。
Instagramを使う目的

Instagram利用者の利用目的として多く挙げられたのは、「新たな知識を得るため」「商品の購入やサービスを利用するときの参考にするため」「トレンドや話題のものを知るため」といった項目です。
ただし年代によって傾向は大きく異なります。
50代は「トレンドや話題のものを知るため」と「時間(暇)つぶしのため」が多い一方で、70代は「友人/知人との関係を維持するため」が高い結果となりました。
シニアがフォローしているアカウント

Instagram利用者のうち、企業・店舗・団体の公式アカウントをフォローしている人は54%と半数を超えています。
また、「インフルエンサー」をフォローしている割合も22%おり、複数の情報源から情報を得ている様子が見られます。
企業アカウントをフォローしたきっかけ

では、どんなことがきっかけで企業アカウントをフォローしたのでしょうか?
調査の結果、「商品やサービスの最新情報の取得」が最も多く、次いで「面白い/役に立つ投稿をしていたから」「その企業やブランドに関心があるから」などが挙げられました。
実用性と、共感やファンといった情緒的な動機の両方が、フォロー行動を後押ししていると考えられます。
Instagramきっかけで購入された商品ジャンル

Instagramをきっかけに商品・サービスを購入・利用した経験がある割合は66%にのぼります。
これはシニアをターゲットにした企業にとっては、大きな意味のある数字ではないでしょうか。
具体的にどのような商品ジャンルが購入・利用されているのかについては、
「SNSに関する意識・実態調査2025レポート(購買行動編)」に掲載しています。
購買行動につながった投稿内容

Instagramで購買行動につながった投稿内容を見ると、購買意欲に影響を与えたと考えられるものの傾向も確認できました。
詳細な項目と割合については、レポート(購買行動編)をご確認ください。
レポートはこちらYouTubeの利用実態
続いて、YouTubeの利用実態を見ていきます。
YouTubeを使う目的

YouTubeの利用目的として最も多かったのは「新たな知識を得るため」(68%)で、 次いで「トレンドや話題のものを知るため」「商品の購入やサービスを利用するときの参考にするため」が続きました。
しっかりとした目的を持ち、必要な情報を得るためにYouTubeを活用していることが分かります。
シニアが登録しているチャンネル

YouTube利用者のうち、「企業/店舗/団体の公式アカウント」をチャンネル登録している割合は23%でした。
中でも50代は30%と高めに出ています。
チャンネル登録のきっかけ

必要な情報を得るためにYouTubeを活用している方が多い中で、何がきっかけで企業アカウントのチャンネル登録をしているのでしょうか?
登録の理由としては、「面白い/役に立つ投稿をしていたから」(51%)が最も高く、次いで「最新情報の取得」「商品やサービスの使い方・機能情報等の取得」といった項目が上位に挙げられています。
実用性はもちろんですが、チャンネル登録までさせるためには「面白い」といった観点も重要なのかもしれません。
YouTubeきっかけで購入された商品ジャンル

YouTubeをきっかけに商品・サービスを購入・利用した経験があると回答した人は49%います。
Instagramよりは低いですが、注目してほしいのは年代傾向です。ぜひ比較してみてください。
商品・サービスで比較すると、動画による説明や理解が重要な商品において、購買のきっかけになっているケースが見られます。
具体的な商品ジャンルについては、レポート(購買行動編)で紹介しています。
レポートはこちら購買につながった動画内容

YouTubeで購買行動につながった動画内容としては、「商品・サービスの使用/利用、活用アイデア」が最も高く挙げられています。
動画ならではの理解のしやすさや具体性が、購買検討を後押ししていると考えられます。
購買につながった動画内容の具体的な項目と割合は、レポート(購買行動編)でご確認いただけます。
レポートはこちらシニアはInstagramでもYouTubeでも物を買う!
調査結果を総合すると、以下のようになります。
- InstagramもYouTubeもシニアの利用者は増えている
- Instagramの企業アカウントをフォローするきっかけは、実用性と情緒的な動機の両方が見られる
- YouTubeのアカウントをチャンネル登録したきっかけは、実用性はもちろん「面白さ」も重要
- InstagramもYouTubeも商品購入・サービス利用するきっかけになっている(どのような商品が多いかはレポート参照)
- 購買行動に繋がりやすい投稿・動画内容も判明(レポート参照)
ちなみに同調査で、SNSをきっかけに購入した商品のうち「SNSで見る前は知らなかった」と回答した割合は、Instagramが29%、YouTubeが21%という結果も出ています。
もともと知らない商品でも、一定数は購入まで行動を起こしてくれるようです。
まとめ
本調査からは、シニア女性がSNSを情報収集手段の一つとして活用し、その一部が購買行動につながっている実態が数値として確認されました。
本記事では一部データを限定的に紹介しましたが、 より詳しいデータは調査レポートにまとめています。
これらのデータを把握することで、感覚に頼らない、根拠に基づいたシニア向けSNS戦略の検討につながるはずです。 ぜひ、実務での判断材料としてご活用ください。
掲載している調査内容に関するご質問、掲載や取材の希望については下記までお問い合わせください。
- グラフの数値は四捨五入しているため、合計で100%にならない場合がございます。
- 当調査データの無断転載を禁じます。すべての著作権は株式会社ハルメク・エイジマーケティング 生きかた上手研究所に帰属します。
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生きかた上手研究所
ハルメク生きかた上手研究所は、雑誌「ハルメク」の全月刊誌販売部数No.1達成(※)を支えた社内シンクタンクです。「ハルメク」から生まれた4,900人を超えるハルメクモニター(通称:ハルトモ)とのつながりを起点に、コンテンツ・商品・サービスの開発につなげています。
※日本ABC協会発行社レポート2024年1月~6月
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