2024.11.01
シニアマーケティングノウハウ同封・同梱の違いや自社での活かし方や、効果が高い他社サービスとは
通販やEC業界でよく使われる言葉に、「同封」と「同梱」があります。どちらも、商品などといっしょに別のものを発送することを指しますが、2つには明確な違いがあります。
同封と同梱を活用し、いっしょに発送する同梱物を工夫することで、業務効率やリピート率の向上が期待できます。
またある企業は商品の同封・同梱物として、自分たち以外のチラシやサンプル品を広告として同梱してくれるサービスを行っているところがあります。自社商品と親和性の高い媒体を選ぶことで、新規顧客の獲得や売上アップの新たな手段として活用できます。
そこで今回は、同封と同梱の違い、活用のメリット、さらに自社の顧客に向けてどんな同梱物を送ればいいのか、他社の同封・同梱広告サービスを活用する際の注意点などについて、詳しくご紹介します。
目次
同封・同梱の違い
同梱と同封のちがいは、一言で言えば、“入れ物”のちがいです。どちらも、1つの入れ物に他のものをいっしょに入れるという点は共通していますが、それぞれの入れ物が異なります。
種別 | 入れ物 | 特徴 | 例 |
同封 |
封筒 | 1つの封筒に、他のものをいっしょに入れる。 封筒を使って、同時に複数のものを送ることを指す。 |
定期購読の雑誌、カタログを送付するための封筒の中に、新商品のチラシや割引クーポン券などをいっしょに入れて発送する。
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同梱
|
箱 | 1つの箱に、他のものをいっしょに入れる。 小包やダンボールなどの箱を使って、同時に複数のものを送ることを指す。 |
通販の購入品を届けるダンボール箱の中に、商品カタログや新商品サンプルなどをいっしょに入れて発送する。 |
同封・同梱を活用する4つのメリット
同封・同梱を活用することのメリットは、4つあります。
- 閲覧性が高い
- ターゲットをセグメントして、親和性の高い層にアプローチできる
- 紙媒体だから、保存性が高い
- 通常のDMより安価なコストで実施できる
同封・同梱された情報は必ず開封されるため、同封・同梱された広告やクーポン券などの情報も必ず目にすることになります。
また、送付先顧客の属性(年齢・性別・居住地など)や傾向(リピート購入率など)からがあらかじめ確認できるため、ピンポイントに狙うことができるので、広告効果の向上が期待できます。
同梱・同封される情報は紙で届けられるため、保存性が高く、顧客や同居する家族などに繰り返して見てもらいやすいという特徴があります。
他のものと同じ封筒や箱に入れて送ることができるため、別途の送付コストがかかりません。
同封・同梱活用の2つのアプローチ
同封・同梱を活用してみたいけれど、「自社の顧客に送るには、何を準備して、何を同梱すればいいのか?」や、「新規顧客を獲得する手段として同封・同梱広告を利用しようとした場合、どんなポイントで媒体やサービスを選べばいいのか?」など、悩んでしまいますよね。
そこで、自社の顧客に向けて同封・同梱を実施する方法と、新規顧客を獲得するために他社サービスを活用する方法について、詳しく解説します。
まずは、2つの方法の違いについて説明します。
種別 | 目的 | 実施内容 |
自社の顧客向け |
アップセル/クロスセル/ ロイヤルティ向上 |
自社で運営するECサイトなどの顧客リストを利用し、顧客へ商品を発送する際などに、広告や新商品サンプル、そのほかの情報などを、同封・同梱すること。
|
他社の同封同梱
広告サービス |
ターゲットとなる層に向けた認知拡大、新規顧客の獲得 |
他社が運営するECサイトの顧客や、他社が発行するメディアの読者に向けて、自社の広告や新商品サンプル、そのほかの情報などを同封・同梱するサービスを利用すること。
《代表的な企業のジャンル》 通信販売、会報誌、食品宅配、など。 |
【自社顧客向け】同封・同梱のメリット・デメリット
自社の顧客に向けた同封・同梱を活用することで、さまざまなメリットが期待できるとともに、デメリットもあります。
同梱物は、単なる顧客へのギフトやおまけではありません。うまく活用することで、業務効率や顧客満足度の向上につながり、リピーターの獲得やLTV向上にも大きく関わってきます。またデメリットも理解しておくことで、余計な手間やコスト、ミスの発生を防ぐこともできるので、しっかりと確認しておきましょう。
【メリット1】 業務効率アップにつながる
ECサイトで顧客が商品を購入する際、実際に手に取って確かめたり、詳しい使用方法を質問したりできないため、問合せや返品などの対応が増える傾向にあります。商品を発送する際の同梱物を工夫することで、問合せや返品を減らすことができ、業務の効率化につながります。
【メリット2】 顧客満足度の向上につながる
ECサイトで購入した商品を顧客が受け取った際に同梱物として、丁寧な御礼やブランドの理念・商品開発ストーリーが書かれたメッセージカードを入れることは、顧客との良好な関係性を生み出すのに有効です。顧客との良好な関係性は、企業や商品への印象が良くすることにつながり、顧客満足度の向上が期待できます。
【メリット3】 リピーターを獲得できる
同梱物として、ECサイトで購入した商品の定期購入プランの案内、新商品のサンプル、次回の購入で利用できるクーポン券などを入れることで、商品の継続購入や新たな商品の購入を促すことができ、リピーターの獲得につながります。また、クーポンには有効期限をわかりやすく明記しておくことで、期限内の購入を促進することができます。
【メリット4】 LTVを向上できる
LTVとは、Life Time Value(顧客生涯価値)のことで、1人の顧客が自社の利用を開始してから終了するまでの期間にどれだけの利益をもたらすかを表すものです。同梱物を上手に活用することで、1人の顧客の購入頻度や単価を上げることができ、LTVの向上が期待できます。
【デメリット】 梱包作業が複雑になり、負担が大きい
同梱物を入れることは、梱包作業の工程を増やすことになります。封入する点数が多ければ、その内容が間違っていないかという確認作業の手間やコストが発生し、ミスが生まれる危険性も高まります。誤った封入物は、顧客満足度や信頼感の低下を引き起こす要因になりかねないため、注意が必要です。
自社の顧客に向けた同封・同梱に、おすすめの同梱物
業務効率アップにおすすめ | ・商品の使用方法や詳細説明が記載されたリーフレット ・返品方法や問い合わせが一目でわかる納品書 |
顧客満足度向上におすすめ | ・御礼状・メッセージカード ・理念・商品開発ストーリーなどをまとめたブランドブック |
リピーター獲得におすすめ | ・定期購入プランの案内や商品カタログ ・新商品などのサンプル ・次回の購入で使用できるクーポン券 |
ハルメクグループでは、20年以上蓄積してきた「ハルメク」「ことせ」のマーケティングのノウハウと成功事例などをベースに、同封・同梱物の分析から実施、そして評価まで、一貫したサポートをご提供いたします。シニア層との継続的かつ高密度なコミュニケーションの構築や強化のサポートも可能です。
同封・同梱の具体的な施策のディレクション、クリエイティブ制作、メッセージング開発に至るまで、ハルメクグループの豊富なノウハウを持つ専門スタッフがすべて対応いたします。
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もっと見る【他社サービス利用】同封・同梱のメリット・デメリット
他社のサービスや媒体を活用して同封・同梱を行うことも、さまざまなメリットが期待できるとともに、デメリットがあります。
自社のリストや既存の広告だけではアプローチが難しい層の獲得や、業種の垣根を越えた新たな顧客層の拡大や売上アップにつながります。またデメリットも理解しておくことで、余裕をもったスケジュールで同封・同梱を活用することができ、ミスの発生を防ぐことにつながります。
【メリット1】 顧客リストを持っていなくても、新規顧客を獲得できる
自社で顧客リストを持っていない場合にも、狙いたい顧客層に合致する企業のサービスを選んで利用することで、新規顧客の獲得を狙うことができます。
【メリット2】 既存の広告ではリーチできない層に、アプローチできる
顧客の自宅へ直接届けることができるという特性から、新聞を読まない・テレビを見ない・インターネットは使わないという、既存の広告ではリーチできない層にもアプローチが可能になります。
【メリット3】 開封率が高い
メルマガやDMの開封率は通常20%程度と言われているところ、同封・同梱の場合には、「顧客自身が購入した商品」や「顧客が定期的に読んでいる情報誌」を開封するのと同時に、ほぼ100%の確率で内容を見てもらうことができます。
【メリット4】 異なる業種でも、利用できる
他業種を運営する企業がもつ顧客リストから、属性(年齢・性別・居住地など)や傾向(リピート購入率など)に基づいて、自社に適したターゲットを細かく設定してサービスを活用することができるため、これまでアプローチが難しかった層を狙うことができます。
【デメリット1】 送付タイミングを、自由に決められない
同封・同梱するサービスが実行されるタイミングは、媒体ごとに決まっているため、日時を自由に指定してサービスを利用することはできません。また、通販の商品発送のように随時発送する場合でも、一度に大量には発送できないことがあります。
【デメリット2】 審査が厳しい
他社のサービスを利用する場合、同封・同梱する情報が適切かどうかの審査が行われ、内容によってはサービスの利用許可が下りないことがあります。サービス提供企業のイメージに合わない、掲載商品とサービス提供企業の商品が競合する、景品表示法に違反している、などに内容があたる場合には、許可が下りない可能性があります。
ハルメクグループの同封・同梱メニューについて
ハルメクでは、雑誌「ハルメク」広告出稿だけでなく、雑誌送付の際のチラシ同封や通販商品への同梱、シニア女性に向けた通販カタログ「ことせ」のチラシ同封や商品同梱などのメニューがございます。どのメニューも、読者にじっくりと広告をご覧いただき、内容を理解していただけるよう、広告の枠数を少なく設けているため、高いレスポンスが期待できます。
ハルメクグループの同封・同梱メニューは、ハルメク誌以外のラインアップが充実しております。拡大性のある“ボリューム”と、ターゲットを厳選した“質”。その両方のアプローチで、お客様のニーズ・業種に合わせてカスタマイズしたご提案が可能です。詳しくは以下媒体・サービス資料をご確認ください。
自社が狙うターゲット層に確実に情報を届けられるのか、どれくらいのレスポンスが期待できるのかについては、事例集でご案内しております。
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