プレシニア世代とはどんな人たち?マーケティング戦略と成功の鍵とは

シニアの前段階に位置する「プレシニア世代」とは、団塊ジュニアと呼ばれる人口の多い世代に該当し、企業にとって重要なターゲット層です。この世代は、多様な価値観を受け入れ、新しいライフスタイルを模索してきた特徴を持っています。現在、子育ての終了やキャリアの転換期を迎えつつあり、健康、趣味、ライフデザインへの関心が高まっています。

本記事では、このプレシニア世代の具体的な特徴を掘り下げるとともに、彼らの心に響き、購買意欲を高めるための効果的なマーケティング戦略のポイントを解説します。ターゲット層を理解し、適切なアプローチを取るためのヒントをお届けします。

プレシニア世代の定義と年齢

シニアの前段階の世代ということから、55歳~65歳または40代後半を含めるケースもありますが、ハルメクグループでは50歳~64歳と定義し、今後の重要なターゲットとして位置付けています。今回のこの記事では、50歳~64歳をプレシニアと定義して解説を進めます。

プレシニアの市場規模

《2024年》世代別人口推計

  • 10代:550万人
  • 20代:660万人
  • 30代:680万人 
  • 40代:840万人 
  • プレシニア:2,590万人
  • 65歳以上:3,624万人

出典:総務省統計局 令和6年人口推計

圧倒的な市場規模がもたらすビジネスチャンス

プレシニア世代が重要視される理由には、圧倒的な市場規模があることです。

2024年現在、日本国内のプレシニア世代(50歳~65歳)は、約2,590万人にのぼります。この数は、10代(550万人)や20代(660万人)をはるかに上回り、40代(840万人)の約3倍、65歳以上のシニア層(3,624万人)に次ぐ規模です。

シニア世代は、一度好んだブランドから切り替えることが少ない傾向があります。このため、プレシニア時代にブランドロイヤルティを築くことは、将来的な長期顧客を確保する上で極めて重要です。この世代を的確にターゲットするマーケティング戦略は、短期的な売上向上だけでなく、長期的なブランドの安定成長にもつながります。



そのためにはプレシニア世代のライフスタイルや価値観を深く理解し、ニーズに応じた戦略的アプローチを構築することが大切です。

プレシニア世代の特徴や価値観 

ライフステージの変化に伴い人生の転換期と言われるプレシニア世代も、生まれた年代や生きてきた時代背景で分けてみると、それぞれ特徴があります。



プレシニアの世代別の特徴とは

新人類(1955年~1967年生まれ) 

従来になかった考え方や感じ方をする世代と言われています。高度経済成長期に子ど時代を過ごし、バブルの時代に社会人だったこの世代は、豊かな80年代の若者文化を担い、消費意欲が高いといわれています。しらけ世代(1950年から1964年生まれ)とも重なることで、個人の価値観を尊重する傾向もあると言われています。 

バブル世代(1965年~1970年生まれ) 

バブル景気の時期に社会に出たため、積極的な消費活動と長時間労働を経験した世代です。ブランド品を好む傾向が強く、コミュニケーション力にも長けています。また、男女雇用機会均等法施行により、この世代は女性が社会進出が進んだのもポイントです。 

団塊ジュニア世代(1971年~1974年生まれ) 

「団塊の世代」の子ども世代にあたり、第二次ベビーブームに生まれたため、団塊世代に次ぐ人口ボリュームゾーンの世代です。就職するタイミングでバブル経済がはじけ、長期の景気後退局面に入ったため、就職氷河期を経験しました。厳しい競争をくぐり抜けてきたため、危機意識があり慎重な思考や保守的な傾向があると言われています。

プレシニア期におけるライフステージの変化

総務省統計局「家計調査年報」第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(総世帯)

出典:総務省統計局「家計調査年報」第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(総世帯)


プレシニア世代(50歳~64歳)は、ライフステージの大きな変化を迎える年代です。子育てが一段落し、教育費や家庭内の負担が軽減される一方で、体力の衰えを感じ始め、健康や美容への関心が高まる傾向にあります。これらの変化が、消費行動や価値観に直接影響を与えているため、この世代の特性を理解することがマーケティングの鍵となります。

プレシニアの関心ごと

50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング『2024年中に始めたいこと』


ハルメクで調査した『2024年中に始めたいこと』では、プレシニアである50代の関心ごとは「片付け(83.9%)」「健康管理(79.5%)」でした。

主な「片付け」をしたい理由としては、以下の理由が多く選ばれました。

  • できる時・動けるうちにやりたいことをやりたい
  • 子どもたちに苦労を掛けたくない
  • 気分よく過ごしたい
  • これからの生活をより有意義に過ごしたい


「健康管理」をしたい理由としては、以下の理由を多くの人が挙げました。

  • いつまでも元気・健康でいたい
  • ボケ防止・脳を活性化させたい
  • 自分を大事にしたい
  • これからの生活をより有意義に過ごしたい

どちらの結果にも、「今後の人生をより有意義に過ごしたい」という思いが共通して見られます。プレシニア世代にとって、片付けや健康管理は単なる行動ではなく、人生を豊かにするための重要な手段と言えます。したがって、この世代への提案やサービスを設計する際は、これらの関心事に対応すると同時に、彼らの価値観や人生観に寄り添ったアプローチが欠かせません。これにより、彼らの心を動かし、共感を生むサービスや商品が提供できるようになるでしょう。



プレシニア世代のデジタルリテラシー 

プレシニア世代は、デジタルツールの普及期に働き盛りを迎えたため、一定のITスキルを持つ人が多い世代です。

  • スマートフォン利用率:プレシニア女性の98.9%がスマートフォンを所有しており、SNSや検索エンジンを活用しています。Instagramなどの利用も増加しています。(※1)
  • 技術への柔軟性:AI検索など新しい技術を積極的に取り入れる人も増えており、「人に聞く」よりも「自分で検索」する習慣が浸透しています。


(※1)ハルメク 生きかた上手研究所「デジタルデバイスに関する意識と実態調査」2024年

プレシニア世代に向けた最適情報発信とは

メディア閲読率

博報堂生活総合研究所「生活定点」調査

プレシニア世代は、テレビや新聞、雑誌、ラジオといったアナログメディアが情報の主流だった時代に育ったため、これらへの信頼感は高いと考えられます。とはいえ、紙媒体の衰退が顕著です。

テレビのような情報としての信頼性をもったうえで、デジタルメディアの即時性や接触のしやすさ、「自分たち向け」と思わせる安心感のある情報発信が、プレシニア世代には今後求められてくるだろう、と考えています。

プレシニア世代を惹きつける「HALMEK up」

「HALMEK up」は、月間536万PVを誇るオンラインメディアで、50代以上のプレシニア世代に特化したプラットフォームです。「毎日を面白くする情報」をテーマに、健康、お金、人間関係などの課題解決にとどまらず、ライフステージの変化に前向きに向き合えるコンテンツを提供。プレシニア世代が求める「より良い人生後半戦」へのヒントを発信しています。

なぜプレシニアには「HALMEK up」がふさわしい?

  • 高いエンゲージメントとブランドロイヤルティ
    LINEエンゲージメントランクでは女性媒体全53媒体中3年連続1位(2024年12月実績)を獲得。信頼と共感をベースにしたコンテンツ戦略で、リピーターを獲得
  • 幅広いターゲット層へのリーチ力
    会員の約6割が50代以上を占め、雑誌「ハルメク」の主要読者である60代・70代を含む幅広い年齢層にアプローチ可能。スマートフォン利用が全体の80%以上を占めることから、デジタルコンテンツへの適応も抜群
  • データドリブンなコンテンツ設計
    雑誌「ハルメク」を通じたシニア・プレシニアのインサイトの深い理解をもと、プレシニア層に最適化されたコンテンツを展開。調査力と企画力を活かしたコンテンツが特長です。

プレシニア世代の課題に寄り添い、新しい価値を提供する「HALMEK up」は、月間536万PVという圧倒的な規模と質の高いエンゲージメントで、企業のマーケティング成功を強力にサポートします。ターゲットにダイレクトに響くアプローチをご希望なら、ぜひ「HALMEK up」をご検討ください。

詳しくは媒体資料をご覧ください。

「HALMEK up」媒体資料

まとめ

プレシニア世代(50〜64歳)は、総人口の約2,590万人を占める巨大な市場規模を持ち、人生後半戦に向けて、新しい挑戦や自己投資への意欲がある重要なターゲット層です。健康や経済への不安を抱えつつも、美容、スキルアップ、旅行といったライフスタイルへの関心が強く、前向きな価値観が特徴です。

デジタルメディアの活用も進んでおり、デジタル起点とした安心感のあるアプローチがこの世代に響くポイントです。マーケティングの成功には、プレシニアのライフステージや価値観に寄り添い、彼らが「より良い人生後半戦」を描けるようなメッセージやコンテンツを提供することが大切です。

プレシニアマーケティングならハルメクへ

プレシニア世代へのマーケティング成功を目指すなら、ハルメクが持つ豊富なノウハウと実績を活用するのが最適です。

ハルメクは、シニア・プレシニア層のニーズやライフスタイルを深く理解し、オンラインとオフラインを融合させた独自のアプローチで信頼を構築します。雑誌や物販事業で培った「心を動かす広告設計力」と、紙面広告、通販、ウェブを駆使したターゲットへのリーチ力を持つハルメクは、広告出稿後も精緻なデータ分析とフィードバックを提供。豊富な知見と実績に基づく戦略で、御社のマーケティングを成功へと導きます。

マーケットの可能性を最大化したいとお考えなら、ぜひハルメクにご相談ください。

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この記事の監修者プロフィール

シニアマーケティングLAB事務局

シニアマーケティングラボ事務局

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