BPSD
BPSD の意味/解説/説明
BPSDとは、認知症の患者に見られる行動・心理症状を指す用語で、認知症に伴う周辺症状のことをいう。
BPSDは、 Behavioral and Psychological Symptoms of Dementiaの略で、それぞれの単語の意味は下記のとおり。
- Behavioral 行動
- Psychological 心理
- Symptoms 症状
- Dementia 認知症
日本語では「認知症の行動・心理症状」 と訳されている。
「BPSD (行動・心理症状)」は、「中核症状」とともに、認知症にみられる主な2つの症状のうちの1つである。
また、「BPSD (行動・心理症状)」は、認認知機能の障害である中核症状によって引き起こされる、二次的な症状と考えられている。
具体的には、厚生労働省が公表している資料によると、認知症の「中核症状」は
- 物忘れや判断力の低下等、脳機能の低下を直接示す症状
であるとしている。
一方「行動・心理症状」 であるBPSDの症状は
- 行動症状:暴力、暴言、徘徊、拒絶、不潔行為など
- 心理症状:抑うつ、不安、幻覚、妄想、睡眠障害など
としている。
BPSDをわかりやすく説明すると、落ち着きがなくなる、怒りっぽくなる、妙なことを言ったりするなど、行動や気持ちの異常な変化のことを指している。
BPSD の歴史など
BPSD(行動・心理症状)という用語は、1999年の国際老年精神医学会によって定義された。
それ以前は「行動障害(behavioral disturbance)」といわれていたが、当事者や家族の思いを尊重してBPSDと改称された。
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