口腔ケア
口腔ケア の意味/解説/説明
口腔ケアとは、歯磨きなどで口の中を清潔に保つことに加えて、健康保持や口腔機能向上のためのリハビリなどを含む幅広い内容のことをいう。
歯や歯茎、舌、粘膜、入れ歯を含む口の中の清掃、口腔内や口周りのマッサージ、咀嚼や嚥下のトレーニング、リハビリなどが含まれる。
口腔ケアの目的は、口の中を清潔にするだけでなく、歯や口の疾患を予防し、口腔の機能を維持することにある。 また、口腔ケアは誤嚥性肺炎などの全身疾患の予防、全身の健康状態の維持・向上にもつながる。
口腔ケアの種類
口腔ケアには、「器質的口腔ケア」と「機能的口腔ケア」の2つがある。
器質的口腔ケア
器質的口腔ケアは口の中を清潔に保つためのケアのことで、清拭によって口腔内の細菌数を減少させ、清潔な状態に保つ方法である。器質的口腔ケアでは、感染予防の効果が期待できる。
機能的口腔ケア
機能的口腔ケアは口腔機能の維持、回復に向けたケアのことを指す。口腔には、摂食、嚥下、呼吸、発話などさまざまな機能があるが、これら口腔機能の低下に対してアプローチする方法である。機能的口腔ケアでは唾液の分泌や話す・食べる・飲み込むといった口腔機能の維持・向上の効果が期待できる。
口腔ケア の歴史
日本では口腔ケアという用語は、1970 年頃より看護教育のなかで使われ始めた。外国語の「Mouth care」から由来している。
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