【最新調査】シニア女性のデジタルデバイスの利用実態とは?ハルメクの将来予測とともに解説

シニア世代のデジタルデバイス利用率は増加しており、シニア向け商品・サービスを展開している企業様は消費者のデジタル化に合わせた対応が必要不可欠です。

そこで本記事は、シニア女性のデジタルデバイスの最新の利用実態をご紹介し、今後どのような対応が必要とされるのか、解説します。


目次

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最新版!シニア女性のデジタルデバイスの利用状況とは?

シニアのインサイト調査や分析を行う「ハルメク 生きかた上手研究所」は、55歳~74歳の544名のハルメク読者を対象に「デジタルデバイスに関する意識と実態調査」を行いました。
今回は、その調査結果から得られたシニア女性のデジタル意識と変化を解説していきます。

 

~調査概要~
調査方法:郵送での質問紙配布アンケート
調査対象:55~74歳の全国ハルメク読者の女性
有効回答数:2022年は544名 ※ 2011年から毎年実施、回答者数はそれぞれ異なる
調査実施日:2022年7月12日(火)~9月2日(金) 
調査主体 :株式会社ハルメクホールディングス ハルメク 生きかた上手研究所

シニア女性のスマホ利用率は過去最高の94.3%特に注目すべきはスマートウォッチ

シニア女性のスマホ利用率は増加傾向にあり、2022年には94.3%となりました。ほぼすべてのハルメク読者がスマホを利用していることがわかります。この結果から、子供世代や孫世代とのデバイスの垣根がなくなっているといえるでしょう。

 

加えて、新しいデバイス「スマートウォッチ」の利用率が直近2年間で1.7%から5.0%に伸びていることがわかりました。特に、シニアの関心が高い健康面でスマートウォッチは活躍しており、簡単にバイタル測定や健康管理ができることからシニア世代との親和性が高いといえます。

 

そのため、小規模ではあるものの、スマートウォッチは今後ブレイクの兆しがあると推測できます。

シニア女性のスマホ習熟意欲はコロナ禍を経て上昇傾向に!

シニア女性の「スマホ使いこなし欲求」はコロナ禍を経て高まっています。
スマホ習熟意欲があるシニアの割合は、2019年は46.3%でしたが、2022年には54.2%にまで高まりました。一方で、意欲がない人の割合は大きな変化はなく、2割程度の推移が続いています。

 

このことから、中間レベルの意欲を持っていた人が、徐々に高い意欲を持ち始めているといえます。

スマホで利用率が最も上がったのは「スマホ決済」。ほかに利用率が上がったのは?

コロナ禍前の2019年と比べて、スマホでシニア女性の利用率が著しく上昇したのは、スマホ決済、動画を見る、ネットショッピング、割引クーポン入手、インスタグラムが挙げられました。

 

中でも最も利用率が向上したのは「スマホ決済」であり、3年間で24.5ポイントも増加しました。
60代以上にネットショッピングが浸透してきたことから、スマホ決済やクーポンを日常利用する方が増えていることが挙げられます。

 

続いて利用率が向上したのは「動画を見る」であり、3年間で21.1ポイント増加しました。
最近ではYoutuberとして活躍・露出するシニアがいることから、シニア世代が動画視聴に慣れ親しむ機会が多くなっているといえるでしょう。

 

昨今では、シニア女性のSNS利用率も増加しており、特にInstagramの利用率は、3年間で12.7%も急増しました。
ツイッターの利用率も増加傾向ではありますが、画像を眺めるだけで情報を入手でき、撮影した写真をすぐ共有できるInstagramは特に人気のようです。「季節の草花」や「身近な食・風景」といった生活の小さな喜びのおすそ分けを気軽に行える点が、シニア世代に受けているのでしょう。


シニア女性のSNS利用も注目を集めていますが、実際にシニア女性のSNS利用率がどれほど増加しているのでしょうか?
デバイス問わず、いずれかのSNSを利用しているシニア女性は、2022年で23.7%となり、約4人に1人がSNSを活用していることがわかりました。


 

今後もインスタグラムやツイッターなどの利用増加が予測されますが、シニアのコミュニケーションツールとして浸透しているLINEの存在も忘れてはいけません
LINEの特性やシニア女性の利用頻度などを鑑みると、企業がシニア向けにSNSマーケティングを行う場合、LINEを活用したマーケティングが有効的とされています。


 

調査結果から、多くのシニア女性がデジタルデバイスに関心を持ち、さまざまなサービスを活用し始めていることがわかりました。では、シニア女性のデジタルデバイス活用について未来動向はどのようになるのでしょうか?

シニア女性のデジタルデバイスに関する傾向と将来予測

シニア女性にとってスマホは、生活の一部として欠かせないものに

スマホの利用率が94.3%になり、55~74歳のハルメク読者はほとんどがスマホを持っていることになります。これによって、子世代・孫世代が共通のツールで世代を超えたコミュニケーションが取れるようになりました。

 

また、スマホの多様な活用が進んだことで「スマホ決済」「動画視聴&撮影」「割引クーポンの入手」「インスタグラム」といった機能がシニアの生活の一部に溶け込み始めているといえます。特に、スマホ決済やクーポン利用は、ネットショッピングの利用増加をきっかけに活用され始めているのでしょう。

新たなデバイスの利用と、アプリを賢く使い分けるユーザーの増加が期待される

今後は「スマートウォッチ」などの新たなデバイスの使用率が上がると推測されています。

 

「スマートウォッチ」は腕時計でありながらバイタル測定や身体管理ができることから、健康を意識するシニア世代にはニーズが高く、近年注目が集まっています。既に全体の5.0%が利用しており、毎年少しずつ利用率が上昇しています。
これはエイジテック(シニア世代の生活で生じる課題を解消するテクノロジー)の先駆けともいえ、将来的にますますデジタルがシニアの生活に欠かせないものになるといえます。

 

また、今後はシニア女性の利用するアプリが増加し、目的によって賢く使い分けをするシニア女性が増えていくのではないかと予測されます。例えば、気軽に小さな幸せを共有したい場合は「Instagram」に写真を投稿し、個人的に関心をもった事柄は「Pinterest」で情報入手して保存するなど、一人ひとりにあった使い方が増えていくかもしれません。

刻一刻と変わるシニアのWEB行動に沿った戦略立案・サイト構築が重要

いかがでしたでしょうか。シニア世代のデジタル行動は刻一刻と変化しており、企業が対応すべき内容もどんどん更新されています。シニアマーケティングを成功するためには、シニアのWEB行動を把握し、それに沿った戦略立案やサイトの構築などが求められるでしょう。

 

ハルメクでは、ご紹介したような定量調査に加え、定期的な定性調査を行っており、最新の情報を把握しています。思い込みによる仮説立て・施策実行ではなく、変化するシニアのWEB行動に沿ったUI・UXが今後必要不可欠なため、シニア向けデジタル施策を行う場合は、ぜひお声がけください。

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以下資料では、ハルメクがシニア女性に対して行ったユーザーテストからわかったシニアのWEB行動を解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

この記事の監修者プロフィール

シニアマーケティングLAB事務局

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