ターゲット層の実態・アイデアを引き出しマーケティングに活かす!「ユーザー共創型ワークショップ」とは

シニアマーケティングにおいては、シニアが「この商品・サービスは自分向けだ」と感じられるようなメッセージを作成・発信することが重要です。そのためには、シニアのニーズやライフスタイルを的確に把握して、ターゲットのペルソナやカスタマージャーニーを設定することが有効です。しかし、年代の離れた企業のマーケティング担当者にとって、実態に即したペルソナやカスタマージャーニーを設定し、それに基づくコミュニケーション・コンセプトを作成することはなかなか難しいかもしれません。そんな時は、ターゲット層であるシニアと一緒に、ペルソナやカスタマージャーニー、コミュニケーション・コンセプトを作成・設定してみませんか?今回は、シニアの実態・アイデアを最大限に活用する「ユーザー共創型ワークショップ」についてご紹介します。

目次

シニア向けコンサルティングサービス

効果的な「シニア向けマーケティング」の二大ポイントとは


シニア向け施策で成果を出す二大ポイントは、「ターゲットとなるシニアが『自分ごと』だと思い共感してもらえるメッセージを作成すること」、「有効なチャネルで、このメッセージを効果的に発信すること」です。

 

これらのポイントを押さえるためには、まず、商品やサービスのターゲットになるシニアのニーズやライフスタイル、価値観を把握し、具体的なペルソナを設定することが大事です。ペルソナに合った訴求を行うことで、ターゲットに「これは自分にぴったりの商品・サービスだ」と、自分ごととして認識されやすくなります。
また、ペルソナを設定することで、その購買行動パターンであるカスタマージャーニーを具体化しやすくなり、より効果的な施策策定につなげることができます。


 

ただし、シニアのペルソナを描く際には、以下のような注意点があります。

シニアターゲットのペルソナ作成時に注意すべきこと

●シニアへの固定観念を捨てる

シニアといえば…みなさんは何を想起されるでしょうか。現代のシニアは、一昔前のシニアと価値観や生活様態がかなり変わってきているので、固定観念(ステレオタイプ)を捨てることが重要です。たとえば、「シニアは時間があって暇を持て余している」「テレビしか情報源がない」「流行りには興味ない」などといったステレオタイプは、現代のシニアには当てはまらないことが少なくありません。このため、こうしたステレオタイプに基づいてペルソナを設定することにはリスクがあります。

 

●シニア世代をひとくくりにしない

ペルソナを設定する際には、固定観念を持たないのと同様に、シニアをひとくくりでまとめないことも重要です。シニアといっても、経済状況やライフスタイル、健康状態などは年代間で異なりますし、個人差も大きくなっています。

 

商品・サービスのターゲットとなるペルソナや、その購買行動に関するカスタマージャーニーを設定するには、ターゲットが、どんな年代で、どんな価値観を持ち、どんな悩みや困りごとを持っているのかなどについて、シニアと同じ目線でしっかり把握することが重要です。

 

とはいえ、年代が異なるマーケティング担当者や代理店担当者にとって、シニアと同じ目線からシニアの価値観やライフスタイルを想像し、ペルソナやカスタマージャーニーを描くことはなかなか難しいかもしれません。
そんな時におすすめの手法が、「ユーザー共創型ワークショップ」です。

「ユーザー共創型ワークショップ」とは


 

「ユーザー共創型ワークショップ」とは、ターゲット層となるシニアに集まっていただき、シニアの実態・アイデアをワークで引き出し、対象となる商品・サービスのペルソナやそのカスタマージャーニー・マップ、ターゲット層に刺さるコミュニケーション・コンセプトの策定をしていくものです。

 

こうしたペルソナ、カスタマージャーニー・マップ、コミュニケーション・コンセプトの策定につなげる手法として、定性調査や定量調査を活用することも可能です。しかし、こうした手法を用いる際は、基本的に企業側だけで情報を取捨選択し作成することになりますので、成果物がターゲット層のシニアのリアルな実態と合っていないというリスクが小さくありません。

 

「ユーザー共創型ワークショップ」では、ターゲット層であるシニアの方と議論しながらこれらを練り上げていくので、よりシニアの実態を反映させ、ターゲット層の心に刺さる成果物にできる可能性があります。

 

実態を反映したペルソナ(顧客像)や カスタマージャーニー(ペルソナの購買行動)を設定することで、有効なタッチポイントや販売チャネルを見極めることもでき、効果的な施策につなげやすいのも「ユーザー共創型ワークショップ」の特色です。


ハルメク 生きかた上手研究所で行う同ワークショップのメリットは、大きく3つあります。

好奇心旺盛・言葉たくみなシニア女性からホンネを聞ける・活用できる

3,500名から選ばれたハルメクモニター(通称:ハルトモ)から、商品やクリエイティブのサンプル等について忌憚ない意見を聞き、それをアウトプット作成に活かせます。提携調査パネルを利用することで、シニア男性や若年層から意見を聴取することも可能です。

シニアを知り尽くしているファシリテーターが担当


普段からシニアを研究しているファシリテーターが、ワークを通してターゲット層からインサイトを引き出します。

商品・サービスの検討段階や課題、ご予算に応じて最適な実施形式をご提案


1~2日間の短期集中コース、数か月にわたり定期的に実施するコース等、オーダーメイド設計でご提案が可能です。現状の課題感やご予算などをご共有いただき、最適な実施形式を検討・ご提案いたします。

新商品開発や広告制作につなげた活用例


ハルメクの通販事業では、「ユーザー共創型ワークショップ」を新商品開発や商品のブラッシュアップに活用しています 。さらに、コミュニケーションコンセプトをあわせて考えてもらうことで、シニアに「刺さる」誌面の制作に役立てています。

ハルメクのオリジナル枕開発

 

実際に、ハルメクオリジナル枕の開発時に行った「ユーザー共創型ワークショップ」の例をご紹介します。
このワークショップでは、使っている枕を写真に撮って見比べたり、現状の枕のいい点・悪い点や、枕を買うときに基準となることや不安などを話してもらったり、実際に試作品チェックを行ったりなど、さまざまな角度から「枕」や「睡眠」に関するインサイトを探りました。

 

参加者が共通して言っていたのが、「いつも自分に合う枕を探し求めている」こと。枕の下にタオルを入れるなど、調整に試行錯誤していても自分に合う枕がない、買ってもどうせ合わないと枕探しに困難を感じ、自分たちのことを 「枕難民」と言っていました。何を求めて探すのか、どういう枕だと理想に近づくのか、など細やかなインサイトを話してもらったことで、商品のコンセプトづくりが加速。結局万人に理想的な枕はないという結論に達し、そのときの自分の状態や体調に合わせて中身を調整し、高さや硬さを変えられるオリジナル枕が誕生しました。

 

また、ワークショップ内で出てきた「枕難民」「首肩ラク」というワードや困りごとを通販誌面に反映。リアルなシニアのインサイトを表現したことで、より身近で「自分ごと」として捉えてもらえる誌面制作が可能になりました。

ワークショップ+αのリサーチで幅広い課題解決をご提案


ハルメク 生きかた上手研究所では、自社商品・サービス開発に活かすだけでなく、「ユーザー共創型ワークショップ」による他企業様への支援も行っています。
ワークショップの他、定量調査、座談会、ホームユーステスト等と組み合わせることで、より幅広い課題解決につながるご提案も可能です。
まずは、ハルメク 生きかた上手研究所に是非ご相談ください。

この記事の監修者プロフィール

生きかた上手研究所

生きかた上手研究所

ハルメク生きかた上手研究所は、雑誌「ハルメク」の全月刊誌販売部数No.1達成(※)を支えた社内シンクタンクです。「ハルメク」から生まれた4,600人を超えるハルメクモニター(通称:ハルトモ)とのつながりを起点に、コンテンツ・商品・サービスの開発につなげています。

※日本ABC協会発行社レポート2023年7月~12月

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