2021.10.13
シニアマーケティングノウハウシニア層のデジタル活用事情と変化するシニアマーケティング
時代の変化に伴い、シニア世代ではスマートフォンの利用が増加するなどデジタル活用事情が変化しています。このような変化によってシニア層に有効なマーケティング戦略も変化しています。この記事では、これからのシニア世代に有効なマーケティング戦略について紹介します。
目次
時代の変化に伴うシニア世代のデジタル活用の増加
時代の変化に伴ってモバイル端末やスマートフォンは若年世代だけではなく、シニア世代にも浸透していっています。また、スマートフォンを通信手段としてだけでなく、さまざまな用途として活用している方も少なくありません。
シニア世代で増加しているモバイル端末とスマホの利用
生きかた上手研究所が2020年に実施した『「シニア女性のスマホ等のデジタルデバイス」に関する実態調査』では、シニア女性のスマホ利用率は85.3%になっており、パソコンやスマホ以外の携帯電話の利用率推移と比較すると、スマホの利用率が右肩上がりとなっています。
スマートフォンを利用するシニア女性は実際にどのような機能を利用しているのでしょうか。同調査にて利用している機能で多いのが、「写真撮影」や「電話」、「メール」、「LINEメッセージ」などのコミュニケーションツールです。また直近では「動画撮影」や「動画を見る」伸びが顕著になっていることが分かります。
調査の詳細をさらに知りたい方は下記もご覧ください。
【ハルメク独自リサーチ】スマホで最も利用している機能は「写真撮影」。シニア女性のスマホ活用最新事情
もっと見る新型コロナウイルスによりモバイル端末の利用時間が増加
シニアのモバイル端末の利用率が増加しているだけでなく、利用時間も増加しています。
増加のきっかけとなったのは新型コロナウイルスの流行です。感染が拡大し、緊急事態宣言が発令したこと、シニア世代は重症化のリスクが高いとされていることから、外出を控えるというシニアの方も少なくありません。自宅で過ごす時間の増加に伴ってモバイル端末の利用時間も増加しています。
生きかた上手研究所によるコロナの意識調査では、緊急事態宣言後の在宅での過ごし方でのスマホやPC、TVの閲覧・視聴時間が、34.6%と増加しており、モバイル端末の利用時間が増えているとわかります。
調査の詳細をさらに知りたい方は下記もご覧ください。
【ハルメク独自リサーチで判明】新型コロナによってシニアの意識・消費動向はどう変わった?
もっと見る
シニア世代のデジタル活用が進んでいることで、従来とは異なったマーケティングのアプローチも有効となってきています。次章では、これからの時代に有効となるマーケティング戦略について紹介します。
これからのシニア層に有効なマーケティング戦略
モバイル端末を使いこなすシニア世代にはどのようなマーケティング戦略が有効となるのでしょうか。
ここでは、アナログとデジタルの両面から有効なマーケティング戦略について解説します。
データ分析が可能なデジタルマーケティング
デジタルマーケティングでは、オンラインのあらゆるチャネルを通じた広告・宣伝などを行います。例えば、インターネット広告やメルマガ配信、SNSを活用したマーケティングなどの方法で、デジタルを通じたタッチポイントの創出を図ります。このようなデジタル上での接点は、個人の行動履歴として記録が蓄積されていくため、シニア世代がどのようなコンテンツに興味があり、何をもとに行動を起こすのかといったデータ分析が可能になる点が最大の特徴です。
新型コロナウイルスの感染拡大によって自宅で過ごす時間の増加に伴い、モバイル端末の利用が増加しています。それによって、シニア世代のネットショッピング利用率も増加しています。
総務省の「新型コロナウイルス感染症で変わるネットショッピング」によると、これまでシニア世代のネットショッピング利用は増加傾向にあるものの、その伸び率は低い状態が続いていました。しかし、コロナ禍の2020年4月に27.1%だった利用率は、6月には31.2%と短期間で著しく上昇していることから、ネットショッピングの利用も急拡大していることがうかがえます。
出典:総務省「新型コロナウイルス感染症で変わるネットショッピング」
また、利用率とともにネットショッピングの支出額も増加している傾向にあることから、シニアに対してデジタルマーケティングは有効になってきています。
依然としてシニアとの親和性が高いアナログマーケティング
上述したようにデジタルでのマーケティングの重要性は高まっていますが、新聞や雑誌などアナログでのマーケティングも軽視することはできません。
総務省情報通信政策研究所が発表している「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」では、10~60代の年代別で情報源の重要度を調査しており、その中では新聞や雑誌などのアナログ媒体は年齢層が高いほど重視しているという結果になっています。
このことから、アナログでのマーケティングの重要度は依然として高いことがわかります。
アナログマーケティングでは、新聞・雑誌への広告掲載や折込チラシ、同封/同梱広告など媒体によってさまざまな訴求方法があります。
情報源として重要度の高い媒体に広告を出稿することで、シニア世代からの信頼も得やすいことや、通販カタログや会員誌などでの同封/同梱では実際に商品を試してもらえるといった特徴もあります。
このように、アナログ・デジタルどちらもシニア世代へのアプローチとして有効な方法となるため、これからのシニアマーケティングはどちらも並行して進めていく戦略が有効となります。
次章では、アナログ・デジタルどちらのアプローチにも対応しているサービスについて紹介します。
シニア層のマーケティングに特化したサービス「ハルメク」
モバイル端末の利用やネットショッピングを利用するシニア世代が増加している一方、アナログ媒体の信頼度は未だに高い状態にあります。
そのため、これからのシニア世代に対するアプローチはアナログ・デジタルの両面から実施していくことが重要です。「ハルメク」では、アナログ・デジタルのどちらからでもアプローチできる媒体をご用意しています。
「ハルメク365」
「ハルメク365」は50代以上の女性向けサイトの中で、トップクラスのユーザー数を誇るシニア女性向けメディアです。コンテンツボリュームの多さやロイヤリティの高さから、広告配信によって高い反響率を見込むことが可能です。女性向け雑誌「ハルメク」と「ハルメク365」ではアプローチできる顧客層が異なるため、雑誌「ハルメク」で広告出稿している企業様にハルメク365を併用していただくケースもあります。
カタログ通販雑誌「ことせ」
カタログ通販雑誌「ことせ」では、シニア女性に対し月間約70万人のアプローチが可能です。また、顧客自体の購買意欲やリピート率が高いという特徴があり、紙媒体との親和性がよい顧客層への効率的なアプローチができます。
「ハルメク365」と「ことせ」について以下リンクで詳しく紹介していますので、ご興味を持たれた方は是非ご覧ください。
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この記事の監修者プロフィール
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