2025.08.29
シニアマーケティング事例【SEO】シニアの検索行動に寄り添いCVRを伸ばしたデジタルマーケ戦略とは
「シニアはインターネットを使わない」「検索なんてしない」――そんな固定観念はもはや過去のものです。いまやシニア層は想像以上に積極的に検索行動を行っており、的確なSEO対策を実施すれば、大きな成果につながることが明らかになっています。
本記事では、ハルメクグループでサポートした「シンプルなお葬式」のSEO成功事例をもとに、シニア向けビジネスにおけるSEO対策の有効性や具体的な工夫、成果を詳しく解説します。
対象サイト:シンプルなお葬式「お葬式に関するお役立ちコラム」
目次
シニアは本当に検索するのか? ― データで見る最新実態
SEOの効果を正しく測るには、まずターゲット世代がどのように情報収集しているかを理解する必要があります。とりわけ「シニアは検索をしない」という固定観念は根強くありますが、果たしてそれは事実なのでしょうか。
高まるシニアのスマホ利用率
ハルメク生きかた上手研究所が2024年に実施した「デジタルデバイスに関する意識と実態調査」によると、55~74歳のシニア女性におけるスマホ保有率はなんと 98.9%。
さらに、同調査で「調べ物やWeb検索をする」と答えた割合は 89.2% と過去最高を記録しました。つまり、ほとんどのシニアがスマホを使い、日常的に検索を行っているのです。
「人に聞く」から「自分で探す」へ
注目すべきは、シニアの情報収集行動の変化です。従来は「家族や友人に尋ねる」が主流でしたが、近年は「自分で検索して答えを見つける」スタイルへ移行しています。
実際に「人に聞く」と回答した人の割合は前年比で3.6ポイント減少し、一方「自分で探す」は4.3ポイント増加しました。
つまり、シニアはもはや情報を待つだけの存在ではなく、自ら積極的に検索して答えを探す世代へと移行しています。
~「デジタルデバイスに関する意識と実態調査」調査概要~
調査方法:郵送での質問紙配布アンケート
対象者条件:55~74歳の全国ハルメク読者の女性 436名
実査期間:2024年6月11日(火)~ 8月5日(月)
調査主体:株式会社ハルメク・エイジマーケティング 生きかた上手研究所
シニア向けビジネスでSEOは有効か?
この行動変化は、シニアをターゲットとするビジネスにとって大きなチャンスともいえます。
データが示すように、シニア層は積極的に検索エンジンを利用しており、適切なSEO対策を講じることによって効果的にリーチできることがわかります。
とくに、シニア層は興味関心のある情報について深く調べる傾向があるため、質の高いコンテンツを継続的に提供することで、持続的な集客効果を期待できます。
ここからは「シンプルなお葬式」でおこなったSEO対策の事例をみていきます。
「シンプルなお葬式」がSEO対策を始めた目的とは
シンプルなお葬式「お葬式に関するお役立ちコラム」
高騰する広告費という課題
「シンプルなお葬式」では、当初リスティング広告を中心に集客を行っていました。しかし運営を続ける中で、次第に無視できない課題が浮き彫りになっていきます。
- CPC(クリック単価)の高騰
- 広告費依存のリスク
- 費用対効果の限界
たとえばCPC(クリック単価)は年々上昇し、1クリックに1,000円近くかかることもあり、広告費は増加の一途をたどっていました。さらに、広告に依存した集客では出稿を止めた瞬間に効果が途絶えてしまい、いわゆる「フロー型」から脱却できないというリスクも抱えていました。加えて、投下する広告費に見合うだけの成果を得にくくなり、費用対効果の面でも限界が見え始めていたのです。
こうした課題を根本的に解決するために着目したのが、広告のように一過性ではなく、積み上げるほどに効果を発揮する「ストック型」の集客手法――すなわちSEO対策でした。
ハルメクがパートナーに選ばれた理由
SEO対策を始めるにあたり、5社が参加した提案コンペが行われました。そのコンペの結果「シンプルなお葬式」が最終的にパートナーとして選んだのは――シニア領域に強みを持つハルメクでした。
その理由は大きく3つあります。
シニア層の深いニーズ把握
雑誌・通販・リサーチなど多方面で培った知見を活かし、シニアの行動特性やニーズを的確に把握していたこと。
葬祭ビジネス特性に対する理解
シニアを取り巻くライフエンディング業界に対する理解が深かったこと
専門性の高さ
シニア層の特性を踏まえた具体的なSEO戦略を示し、実行力の高さを感じさせたこと。
こうした強みが他社にはない決め手となり、「シンプルなお葬式」はハルメク・エイジマーケティングを選択しました。
シニア視点でのSEO施策と工夫点
ハルメクは、シニアの検索行動を踏まえたSEO対策を行いました。ではどのような工夫がおこなわれたのでしょうか。その実践方法を見ていきます。
強みを活かしたニーズ対応の柔軟性
まず、SEO対策では、基本となるキーワード選定を押さえるだけでなく、変化する市場環境に応じて施策を柔軟に調整。 具体的には「シンプルなお葬式」では、次のような取り組みを行いました。
コロナ禍での需要変化へのアプローチが適格だったこと
コロナ禍での葬儀全体の需要が縮小する中、「家族だけで簡素に済ませたい」という新しいニーズをいち早く捉え、関連キーワードやコンテンツを強化
サービス差別化の強化
都市圏はお墓を持たない層が多いという特性を踏まえ、自社の強みである「お墓とのセットプラン」を前面に打ち出すことで他社と差別化
これらの柔軟な対応が、実際のニーズに合致し、検索結果からの流入拡大につながっていきました。
シニア向けに特化したコンテンツ制作の工夫
つぎに、コンテンツ制作においても工夫を重ねました。たとえばシニア層には「長文が苦手」「せっかち」といった傾向があり、視覚的な情報処理にも独自の特性があります。こうした点を踏まえてコンテンツを制作しました。
- 箇条書きの活用:長文よりも視認性が高く、要点が伝わりやすい構成に変更
- ナンバリングの導入:読者が現在読んでいる位置を把握しやすくする
- 表組の効果的利用:比較情報や料金プランを視覚的に理解できる形式で提供
- 黒色テキストの使用:グレー文字は白内障患者には視認性が低いため、基本的に黒を採用
- 十分な余白の確保:圧迫感を軽減し、ゆっくりと読み進められる設計
- 見出しの工夫:子見出しに要点を記載し、内容が一目で伝わるように配慮
- リンクの明確化:リンクには下線を入れ、リンクであることをわかりやすく表示
- 目次機能の充実:読みたい箇所にすぐアクセスできるよう目次にリンクを立たせる
既存メディアの知見活用
さらに、ハルメクが運営するシニア・プレシニア向けメディア「HALMEK up」で蓄積された、読まれている傾向や求められているニーズの知見も積極的に活用し、コンテンツの独自性や品質向上を図りました。
施策の成果とSEO効果
シニア層の行動特性に配慮した改善を積み重ねた結果、「シンプルなお葬式」のSEO施策は大きな成果を生み出しました。ここでは、その具体的な変化を見ていきます。
驚異的なPV増加を実現
SEO対策の実施により、アクセス数は目に見える形で拡大しました。
結果として、わずか2年で数百倍のPV増という驚異的な成長を達成。広告依存から脱却し、持続的な集客基盤の構築に成功しました。
安定性の高い成果
成果は単なる数値の伸びにとどまりません。質的な改善も確認されています
- Googleアルゴリズムアップデートへの耐性:アップデートの影響を受けず、安定した成長を維持
- 可読性の向上:ヒートマップで確認した結果、画面を最後までスクロールして読まれている割合が向上
- ユーザーエンゲージメントの改善:滞在時間の延長とページ離脱率の改善
こうした定量的・定性的な成果は、SEOが単なる流入増加の施策ではなく、ユーザー体験を高めながら中長期的な集客基盤を築く戦略であることを示しています。
「シンプルなお葬式」を運営するSOUデザインご担当者さまの声
株式会社SOUデザイン 取締役葬祭部部長 高橋雅孝
当社では、ご利用者さまが日頃から安心して情報を得られるよう、検索からHPへの誘導を強化する必要性を感じていました。
しかし、リスティング広告では、膨大な費用とそれに見合う成果が得られなかったためSEO対策にシフト。シニアの方の関心や行動に精通しているハルメク様にコンテンツ制作を依頼したことで、興味・関心が高いキーワードに沿った情報が整い、サイト訪問数の増加につながりました。
ユーザー視点に立ったご提案をいただけた点を高く評価しており、今後も一緒に取り組みを深めていきたいと考えています。
まとめ
「シンプルなお葬式」の事例から見えてくるのは、シニア層に向けたSEO対策の有効性です。
最新データはその認識を覆しています。シニアは自ら積極的に検索し、必要な情報を探し出す主体的なユーザーへと変化しているのです。
この変化に合わせて、シニアの行動特性に寄り添ったSEO施策を実施することで、広告依存からの脱却と持続的な集客基盤の構築が実現しました。さらに、数字の成果だけでなく、ユーザー体験の向上という本質的な価値も得られた点は注目すべきポイントです。
今後、少子高齢化が進む日本において、シニア層はますます重要なマーケットとなります。だからこそ、表層的な施策ではなく、「ユーザー視点に立ったSEO」を丁寧に積み重ねることが、中長期的な成果を生み出す鍵となるでしょう。
今後のシニア向けデジタルマーケティング
「シンプルなお葬式」の事例は、シニア層を対象としたSEO施策が確かな成果を生み出すことを示しています。従来は「シニアは検索をしない」という先入観がありましたが、最新データはその誤解を覆し、いまやシニア自身が主体的に情報を探す時代へと変化しています。
その変化に合わせて、シニアの特性に配慮したコンテンツ設計やSEO対策を積み重ねることで、広告依存から脱却し、持続的な集客基盤とユーザー体験の向上を同時に実現できることが明らかになりました。
また今後は、シニアの情報収集が一層デジタル化し、インターネットを通じた比較検討がますます一般的になると考えられます。同時に、単に情報を提供するだけでなく「見やすさ」「わかりやすさ」「信頼性」といったユーザー体験の質が成果を左右するようになるでしょう。広告に依存しないストック型の施策――つまりSEOやコンテンツマーケティング――の重要性も一層高まっていくはずです。
つまり、求められるのは「単なる集客」ではなく、ユーザーに信頼される情報を積み重ね、長期的な資産となるSEOです。 SEOは積み重ねることで力を発揮する「ストック型施策」です。シニア層の検索行動が定着している今、将来にわたって不可欠な集客基盤となるでしょう。
シニア層の可読性を高め、持続的な成果を生むSEO対策をお考えの際は、ぜひハルメクグループにご相談ください。豊富な実績と専門知識で、ビジネス成長をサポートいたします。
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