2024.07.31
シニアに関する調査40代・50代以降女性の髪のお手入れやヘアケアにおける最新調査を大公開
ハルメクシニアマーケLABでは、40代から50代のミドルから60代以降のシニア世代に特化し、各世代のリアルな情報をお届けしています。前回の「女性の年代別・肌悩み」に続いて、今回は「40代から80代までの年代別・髪のお手入れやヘアケア」の最新調査を公開いたします。
データをもとにしたマーケティング戦略は、ターゲットに合わせた効果的なアプローチを可能にします。 年代によって違う購入時の情報源や、どのようなヘアケア用品が各年代に購入されているのか、ぜひ最新の調査結果を活用してください。
~調査概要~
調査方法:WEBアンケート
対象者条件:40-89歳女性 1,000サンプル
実査期間:2024年1月22日(月)〜1月24日(水)
調査主体:株式会社ハルメク・エイジマーケティング 生きかた上手研究所
目次
年代別「シャンプー・白髪染め(自宅染め用品)」月額購入金額を公開
最初に、シャンプーと白髪染め(自宅染め用品)の月あたり購入金額を見ていきましょう。
シャンプーの月あたり平均購入金額は917円、白髪染め(自宅染め用品)は569円です。
シャンプーの月あたり平均購入金額は80代がもっとも高くなっていますが、40代から80代までの年代別による大きな差は見られません。
白髪染め(自宅染め用品)の月あたり平均購入金額は70代がもっとも高くなっています。70代の女性はまだまだ活動的な人が多く、美容や見た目に対する意識が高い人も多いのではないでしょうか。白髪が目立たないように染める頻度が多くなったり、より質の良い白髪染めを選んだりすることで、白髪染めの月あたりの平均購入金額が他の年代より高くなっていると推察されます。
世代別マーケティングでは、それぞれの年代における消費者の傾向を分析し、年代に合わせてカスタマイズされたマーケティングアプローチを行うことがポイントになります。消費者の傾向を分析するためには、各年代の消費行動等のデータが必要です。今回の調査結果をぜひ役立ててください。
1年前と比較!シャンプー・白髪染め(自宅染め用品)購入金額の変化
1年前と比較した「シャンプー」の購入金額について、TOTALで「増えた」と回答した割合は3.1%、「変わらない」は89.5%、「減った」は7.4%でした。40代から60代までは「増えた」と「減った」の回答割合はほぼ拮抗しています。70代から80代では「増えた」に比べて、「減った」割合が多くなっています。
白髪染め(自宅染め用品)については、「増えた」と回答した割合が5.6%、「変わらない」は80.7%、「減った」は13.7%で、「減った」の回答割合は年代が上がるにつれて多くなっています。
シャンプーの購入金額について、特に70代から80代では「減った」との回答が多く、白髪染めについては年齢が上がるにつれて「減った」と回答する割合が増加しています。購入金額が減少していることを踏まえると、シニア層では「手軽に購入できる価格」で、白髪染めなら「購入の頻度を低く抑えられる、染めが長持ちする商品」といったニーズが推察されます。
40代・50代・60代以降の女性の年代別「肌悩み」やメイクにおける実態とは
もっと見る40代/50代/60代/70代/80代「年代別ヘアケア商品購入」の情報源は?
シャンプーや白髪染め(自宅染め用品)を購入する際に、40代から80代までの女性は何を参考にしているのでしょうか?
シャンプーや白髪染め(自宅染め用品)の購入では、40代や50代が口コミサイト・ECサイトの口コミ欄を参考にする割合が高いのに対して、70代以降の女性では低いという結果が出ています。
シャンプーや白髪染め(自宅染め用品)の購入において、一定の年齢以上になるとネット上での口コミよりもチラシ、DM、カタログを重視する傾向がみられます。このため、これらの年代に向けたマーケティングでは、紙媒体を活用したプロモーションも効果が期待できます。
特にカタログやチラシを使ったクロスセルを積極的に行うことで、関連商品への関心を引き、売上を増やすことが期待できます。会報誌や商品に同梱するチラシで、商品の紹介やお得な情報を掲載することで、購買意欲を喚起することも可能です。
各年代がどの情報源を重視するかを理解することで、適切なマーケティングチャネルを選ぶことができます。
年代別「ヘアケア商品」の利用動向は興味深い結果に!
40代から80代までの年代別「ヘアケア商品」の利用ジャンルについても調査しました。シャンプーの利用率に年代別では大きな差はなく、TOTALで97.3%と高い割合です。シャンプーは、髪を清潔に保つためにも日常的に「必要な商品」ですが、毛染めやヘアオイル、スタイリング剤は、年代によって利用の割合が変わってきます。
たとえば、毛染めに関しては60代がもっとも多く利用していることがわかりました。60代が「毛染め」のピークと言えます。詳細なデータでは、さらに細かく毛染めのカテゴリーごとに利用している割合を見ることができます。
また、ヘアオイルの利用は40代と50代で高く、それ以上の年代との差が見られます。ヘアオイルは髪にうるおいとツヤを与え、髪に軽やかな動きをつけてくれます。40〜50代のミドル層では、髪の健康を維持しながら若々しい印象を保ちたい、そのために手軽に効果が得られるヘアオイルが好まれる傾向があると推察されます。
スタイリング剤のワックスタイプは、50代での利用が多くなっています。「クセ毛」や「髪が広がりやすく、まとまりにくい」ことへの対策として、しっかりヘアスタイルを作れるワックスの整髪力と持続性が重宝されているのではと考えられます。
細かく調査結果を見ていくと、年代別のニーズが浮かび上がってきます。60代以降も含む詳細なデータはこちらからダウンロードしてください。
年代別ファッション意識を調査!「60代以上の洋服の月あたり平均購入額は4,000円台」
もっと見る40代から80代までの年代別「髪の悩み」とは
最後に、40代から80代までの年代別「髪の悩み」について見ていきましょう。
女性の髪の毛の悩みは、年代と共に変わっていきます。TOTALでは、白髪の悩みが57.6%ともっとも高くなっています。ここでは40代と50代を表示していますが、それ以降の年代で白髪の悩みの割合は大きく変化しています。
40代〜50代までは「髪がうねる」「パサつく、ゴワつく」「クセ毛」「広がりやすく、まとまりにくい」といった、髪質の扱いにくさに関する悩みが多いです。一方で、70代や80代では、40代〜50代のミドル層とは違った悩みがあるようです。詳しくは「ファッション・美容意識調査2024『ヘアケア編』レポート」をご覧ください。
髪の毛やヘアスタイルの印象によって、老けて見えることもあれば年齢よりも若く見えることもあります。「見た目年齢」に大きく影響するだけに、女性にとってヘアケアの悩みは切実なのではないでしょうか。特に老けてみえがちな「白髪」は大きな悩みであると考えられます。
回答率は少ないですが、「髪型がいつも同じ」という悩みも、興味深い点です。髪型を変えると新鮮で、リフレッシュし、前向きな気持ちが芽生えやすくなります。時折、変化を求めることで、新しい自分を見つける楽しさを感じたいと考えている女性も少なくないのではないでしょうか。
年代ごとに変化していく髪の毛の悩みを細かく見ていくことで、ミドルやシニアのヘアケアに関するニーズやインサイトを捉えることができます。悩みを解決する商品や手段を提示することで、効果的なマーケティング戦略を構築し、消費者の満足度を高めることも可能になるでしょう。
まとめ
今回の調査では、ミドルからシニア女性のヘアケアに関する年代別の利用動向が明らかになりました。シャンプーの利用に大きな差はないものの、毛染めやヘアオイル、スタイリング剤の使用には年代ごとに特徴的な違いが見られます。また、髪の悩みも年代と共に変化することがわかりました。なお、ダウンロード資料では、より詳しい年代別の調査結果が見られます。
各年代の特性を踏まえたマーケティング戦略を立てるために、また、ターゲット層ごとに最適な方法でアプローチし、効果的に顧客満足度を向上させるためにも、ぜひ今回の調査結果をご活用ください。
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