2025.02.27
シニアに関する調査50代女性が直面する「働き方・お金・家族」悩みの現状とは
50代女性は、人生の中で大きな転換期を迎えることが多いといわれる世代です。
働き方に関しては、子育てが落ち着き再び社会復帰を考える女性もいれば、1986年の男女雇用機会均等法施行を機に長年キャリアを積んできた女性も含まれています。その中で、今後の働き方や将来設計に悩む女性も少なくありません。
これまで経験してきた社会の変化やライフステージの影響で、価値観や優先事項が多様化しているのも特徴です。そのため、働き方や生活、家族に対する考え方は一人ひとり異なり、悩みもさまざまです。
本記事では、政府系機関による調査結果やハルメク 生きかた上手研究所の調査結果を基に、50代女性が抱える現実や課題、そしてその背景にある本音を解説します。
〜生きかた上手研究所 調査概要〜
調査方法:WEBアンケート
調査対象者:50-79歳女性
調査エリア:全国
分析対象者数:1,254サンプル
実施期間:2023年11月10日(金)〜11月13日(月)
調査主体:株式会社ハルメク・エイジマーケティング 生きかた上手研究所
目次
2025年現在の50代女性はどのような時代を生きた人たちか
現在の50代女性は、社会の大きな変化を乗り越えながら生き抜いてきた「開拓者世代」と言えるでしょう。2025年現在の50代前半は団塊ジュニア世代(1971-74年頃生まれ)で激しい競争を潜り抜け就職氷河期も経験し、社会の転換期に直面しながら生きてきた人たちです。
また、50代後半はバブル世代(1965-70年頃生まれ)で社会人となる1986年に男女雇用機会均等法が施行されました。この世代が結婚し始める1990年ごろから、共働き世帯数と専業主婦世帯が拮抗し、1997年には共働き世帯が専業主婦世帯数を上回ることから、この世代以降働き続ける女性が増えていると考えられます。
出典:総務省統計局「労働力調査特別調査」総務省統計局「労働力調査(詳細集計)
専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2023年
50代になると、ある程度定年後の生活や老後資金について具体的に検討するようになる人が増えますが、ハルメクの独自リサーチによると、50代と60代以降では将来不安に対する意識に大きな差がある結果となりました。
この世代は、社会に出てからと「失われた30年」が重なっており、そのような中家計をずっとやりくりしてきた背景や年金など将来への懸念が重なることで、その不安は一層深刻化しているのかもしれません。
《50代以降女性の将来不安》
出典:ハルメク独自リサーチ「50代女性の意識と実態分析レポート」
実際にどのくらいの差があるのか詳細な数値は、資料をダウンロードしてご確認ください。また、他の世代と比較して50代女性が特に何に関心や悩みを抱いているのかについても、調査結果にまとめていますのであわせてご活用ください。
レポートをダウンロードする50代女性の「仕事とお金」に対する考え方と現状
2022年次労働力調査によると、50代女性の7割以上が現在も就業中です。また、ハルメクの独自リサーチによると、50代就業者は60代以上就業者に比べて、仕事はやりがいよりも収入を重視する傾向が見られました。
《仕事で重視すること》
※現在就業者ベース
50代前半には就職氷河期世代も含まれているため、収入に対して非常に慎重で現実的な価値観を持っているのかもしれません。さらに、将来の年金への不安もあることで、いつまで働き続けられるのかという不安を抱えていると考えられます。
収入を重視するからこそ、
- 今後のためにどんなことをしたいのか
- どんなことに興味関心があるのか
も同時に調査を行いました。詳しくは資料をご覧ください。
レポートをダウンロードする₋食・住・家族・人間関係・恋愛・結婚-
50代女性はどう考えている?
ハルメクの独自リサーチでは、仕事や働き方とも関連が深い上記テーマについても調査を行いました。その結果、現役世代が多い50代女性とリタイア世代が多い70代後半では興味深い傾向がみられました。
「食」「住」の価値観
公害問題を経験した70代は、食品の安全性への意識が高く、手間をかけることも重視しています。一方、50代は現役で働く人が7割を超えており、非常に忙しい日常を送っています。そのため、食事や住居を含む家事全般の意識や価値観が、上の世代とは大きく異なる結果となりました。
「家族」「人間関係」「恋愛・結婚」の価値観
また、「家族」においては、年代ごとの家族ライフサイクルの変化が見られます。
さらに、「人間関係」や「恋愛・結婚」においても、世代を反映した価値観の違いが見られます。
50代、60代、70代それぞれの価値観や具体的な状況については、以下資料をダウンロードしてご覧ください。
まとめ
50代女性は、この30年近くの社会の大きな変化の波を乗り越えてきたパワフルな世代です。今回の調査では、仕事、家族、人間関係など多岐にわたるテーマにおいて、それぞれ異なる悩みやニーズを抱えていることが明らかになりました。
今後、50代女性を対象としたマーケティングを行う際には、レポートに記載された内容を踏まえ、丁寧に取り組むことが重要です。彼女たちの多様な悩みに寄り添い、的確な提案を行うことが、ビジネス成功への鍵となるでしょう。
ハルメク 生きかた上手研究所では、50代女性のインサイトを徹底的に分析し、マーケティングに活用できるデータを提供しています。ぜひレポートをダウンロードし、貴社の戦略立案にお役立てください。
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この記事の監修者プロフィール

生きかた上手研究所
ハルメク生きかた上手研究所は、雑誌「ハルメク」の全月刊誌販売部数No.1達成(※)を支えた社内シンクタンクです。「ハルメク」から生まれた4,900人を超えるハルメクモニター(通称:ハルトモ)とのつながりを起点に、コンテンツ・商品・サービスの開発につなげています。
※日本ABC協会発行社レポート2024年1月~6月
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(株)ハルメク・エイジマーケティング営業局